先週、我が家で頂き物の美味しい卵を使ったTKGを堪能したので日記にした。
同じ時期、僕は職場で別のささやかなブームを享受した。
僕は普段は近場のローソンでホットコーヒーSサイズを買って、職場の席でゆったり飲むのを朝の習慣にしている。一杯100円。
しかし、そのローソンにこういう看板が現れた。
半額65円、安いではないか
ホットミルクってこういうの。
要するに牛乳を温めたやつだ。
正価の130円では買う気にならないが、65円と聞いちゃあねえ。
あまつさえ、僕の話を聞いた女性陣にもホットミルク派が現れて、職場でちょっとしたブームが起きた。 半額キャンペーンが終わった今週初には終焉したけどね。
で、僕もホットコーヒーの日々に戻ったわけだけど。 家を出るときは牛乳をちびっとだけ飲んでいる。 加糖コーヒーに牛乳を混ぜて一杯飲むのが長年の朝の習慣なんだよ。
まあ、コーヒー8〜9に牛乳1〜2くらいの割合だけど。 土日も含めた毎朝のことなのでバカにはならないと思う。
いったい、いつからこういう風に日常的に牛乳を飲むようになったのか。
明確にここからだと線引きができるほどのはっきりした記憶はないけど、新聞屋さんと同じように牛乳屋さんがあちこちの町にあった時代。 多くの家に新聞ポストと同じように牛乳ポストがあって、紙パックでなくて瓶入りが宅配されていた時代だと思う。
その牛乳メーカーの有力な一社が提供した輸入アニメもそれに一役買った。
なにしろ、カナダ産の主人公が牛乳を一気飲みするシーンが前後の脈絡なくOPに突っ込まれたんだから。
それは昭和モノ大好きのポリスマンも引用している。
牛乳一気飲みといえばわかる人にはわかる。マイティ・ハーキュリーなのだ。
さらに、そのオリンポスの力持ちよりもずんと牛乳の普及に一役買ったものがあった。
毎日牛乳を飲めば背が伸びる という説だ
ウソかマコトか。ネットで検索すると両方の説が出てくるので、未だに真偽のほどはわからないけど。 少なくとも僕が子供の頃は広く信奉されていた。
背が高いのが好ましくないのはアイドル女子と競馬の騎手くらいのもの。
一般的には上背はないよりある方がよい。
今期、アニメが絶賛放映中のこの作品によると、ファッションモデル界では身長が低いのは致命的なことなのだそうだ。
そして、子供の半分は真ん中より背が低い。
僕自身は無駄に背高のっぽなのに運痴だったので、背が高いと目立ってイヤだなあと思っていたもんだから、そういうインセンティブはなかったけど。
多くの子供たちは明日の背高のっぽを夢見て一生懸命牛乳を飲んだと思われる。
一方、不幸な時代もあった。小学校の給食に脱脂粉乳がもれなくついてきた時代だ。
でっかいアルマイトの入れ物からアルマイトのカップに注がれる。
あれは不味かった。僕は飲み食いものに好き嫌いはない性分だと自負しているけど。なんでこんな不味いものを毎日飲まねばならんのだと心底思った。
今さらながら、なんでだったんだとWikiを引いてみたら
学校給食に用いられたのは主にユニセフからの援助品である。
ユニセフから日本は、1949年から1964年にかけて、脱脂粉乳などの食糧援助を受けた。
日本の学校給食では、1950年代半ばから通常の牛乳に切り替わり始め、早いところでは1966年に札幌市では姿を消した。地域にもよるが、遅いところでは1970年代前半まで供されていたと推定される。
ということだったそうだ。
僕は1964年に小学一年生になって給食生活に突入したので、ユニセフの援助品を口にした最後の世代だった可能性が高い。
そしてその八王子の小学校でも転校した先の茨城の小学校でも、脱脂粉乳は給食に出され続けたので、牛乳に切り替わるのが遅かった地域で就学していたのだろう。
なんちゅう戦争の傷痕だ。
そういう暗黒の時代もあったけど、牛乳が広く世に普及したのは先人たちのたゆまぬ努力の成果であることには間違いない。
それを象徴するのが明治期に現れたミルクホールだ。
若者の健康増進のために推奨されたそうで、昭和期における学生街の喫茶店のように活況を呈したらしい。
今となっては目にする機会はほとんどなくなったけど、神田にはこういう食堂がある。
スーパーレトロなラーメンとカレーライスが売りらしい。
レトロということでは。。
スタバやドトールなどのチェーン系がのしている今となっては旧時代の遺物となった感もある施設を舞台にした懐かしい唄がある。
一説によると、モデルは明治大学などがあるお茶の水の名曲喫茶だそうだが、定説にまではなっていない。
僕もそれはちょっと違うかもと思う。一般に名曲喫茶と称する店が流すのはバッハやアマデウスであって、ボブ・ディランじゃないからね。
ガロ 「学生街の喫茶店」
https://www.youtube.com/watch?v=AbPL8KdXojg
閑話休題
この飴ちゃん、知ってる?
ヲタ仲間の総帥が愛用している銘柄でね。 映画館のロビーでおすそ分けしてくれる。
商品名が下品だということで、コンビニなどには置かれていないらしいけど。
濃厚なミルク味で美味しいよ。映画館の暗がりの中で口にすると芳醇な味わいが口中に広がるよ。
牛乳はお肌をきれいにするという説もある。
それを商品にしたのがこの石鹸だ。
1957年のCM 牛乳石鹸、よい石鹸の唄
https://www.youtube.com/watch?v=fFjxSzf_G1k
このCMがクレオパトラを出したのは伊達じゃなくて、彼女は牛乳風呂を愛用していたことでも知られている。
次に登場する小野小町はクレオパトラと並び称される世界の三大美女として知られている。 三大のもう一人は楊貴妃ね。
そして、牛乳風呂はかのしずかちゃんが入ったことでも知られている。
ただし、牛乳はときと場合を選ばないとアンバイがよくない。
例えば、こういうアウトローな場にはそぐわない。
こいらつも最初はかっこよく登場しても
牛乳のせいでこうなる。
しかし、牛乳は使いようによってはかっこいい道具になる。
またまた鳥人戦隊ジェットマンで恐縮なんだけど。
最後はかっこいいホットミルクのシーンで締めるね。
ホットミルクとマッカラン
https://www.youtube.com/watch?v=3LXUCx64n9I
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