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2019年12月21日10:12

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ぼくら

人生にはかつて親しんでいたはずなのに記憶から消失している存在がままある。

僕にとっては「月刊ぼくら」がそのひとつだ。

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とあるマイミクさんがご自分の日記でときどき話題にするので、言われてみればあったような気がするという程度に認識はしていたけど。

改めてチェックしてみたら、それどころではなかった。

幼少期の自分が知らなかったはずはなかった。というか、夢中になっていたはずだ。

なぜなら、掲載作品には幼かった自分が大好きだった白黒テレビまんが(当時はアニメというカタカナ英語はまだ一般的でなかった)のコミカライズが目白押し。

例えば、藤沢薬品工業提供の少年忍者風のフジ丸。

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あるいは、森永製菓提供の狼少年ケン。

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まさか、主人公の肌をココア色にしたのはスポンサーに忖度したからではあるまいが、このソノシートを宝物にしてしょっちゅう聴いてたよ。

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ボバンババンボンブンボバンバババボバンボバンボンブンバボン♪

狼少年ケン 【op】


https://www.youtube.com/watch?v=-yzjBsIueH4


そして、雑誌ぼくらの末期にはこのお化け作品も掲載されていた。

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どのくらいお化けかというと、リアルなプロレスラーを何代も登場させた。

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ごく最近もオリジナルから半世紀後という設定のマジメ系ニューアニメが出たほか

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今期、絶賛放映中で僕も吹きまくりなこの傑作ギャグも派生といっていえなくもない。

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そのタイガーマスクの連載を引き継いだのが後継雑誌の「週刊ぼくらマガジン」。

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こっちの方は「月刊ぼくら」と違ってきっちり記憶に残っている。

なぜかというと、これが掲載されていたからだ。

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こいつを最初に目にした瞬間さえ覚えている。茨城県東海村の床屋の待合いだ。

もうねえ、マカロニウェスタン・テイスト、バリバリ。痺れたぜ。

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短い連載で潰えたので、永井豪作品の中ではややマイナーな存在ながら

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僕的にはあばしり一家からデビルマン、そしてバイオレンスジャックへの架け橋となった重要な作品だ。

実際、早乙女門土と身堂竜馬はバイオレンスジャックに再登場して、あのハードな荒野の物語にやけにフィットしていた。

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ということで。。  まあその、まったくそういうことで、ではないがあせあせ(飛び散る汗)

今週の日曜日、僕はうちとこの居間の壁掛けテレビでその「ぼくら」シリーズを原作とする映画を鑑賞した。

最近、アマゾンプライムビデオに収録されたのでタダ見放題。

なので、レンジでチンのCoCoのカレーピラフ、ファミマのグラコロと焼き鳥に缶酎ハイというランチのお供にした。

なんで、真っ昼間の居間でそういう気楽なボッチ飯ができたかというと。

居間の主は往年のディスコ仲間のお友達と連れだって、これの観劇に出かけたからだ。

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で、僕はネコ当番で留守番役だったので

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ネコと一緒にこれを観劇した。

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ポスターにあるように主演は宮沢りえ。

有名な女優さんなのでもちろん知ってはいたが、出演作をちゃんと見たことはなかった。

なので僕は最初、生徒の側に立つ英語の先生かなと思った。美人だけど月並みな感じだなと思ったりしたけど。

それは賀来千香子だった。

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宮沢りえはなんと物語の最初はワキにいた中一の学級委員だった。 

すらっと長身で理知的で

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自分に気のあるボーイズに取っ組み合いのケンカをさせる小悪魔的なところもあり

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いつのまにか物語のセンターに立っている。要するにピカピカの美少女だった。

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映画自体の設定、シナリオは思い切りベタ。

大人に反抗する中学生というこのジャンルの金字塔である英国映画のようなナチュラル感は薄い。

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おいおい、そこまでステレオタイプにするかという封建的な学校教師

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そいつらに反抗して秘密基地に立てこもる中坊たち

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しかし面白い。 やるじゃないか、春樹 だった。 村上でなく角川の方ね。


実はこの実写版を鑑賞したのは事前学習しておくようにという総帥の指令に基づくものだった。

そしてそれは大正解だった。

実写のオリジナルを見ているのといないのとでは感じ方が大きく違っていたと思う。


そんなことで、東宝娘の会員特典がある今週火曜日

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久々に参上の若も入れた秘密結社の正規メンバー四人はTOHOシネマズ上野のロビーに集結した。

この日見たのはアニメ版ぼくらの7日間戦争。

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こいつがまた単なるリメイクでなくてやけに面白かった。

オリジナルの「七日間」を「7日間」に変えただけじゃない。

時代は1980年代から2020年に。 舞台も千葉から北海道へ。

男女生徒が秘密基地に立てこもるところは一緒だけど、きっかけもストーリーもまったく別物。

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そこに織り込まれているのは優れて今日的な断面の数々。

外国人労働者、ネット社会の光と影、LGBTなどなど。

一緒に鑑賞した巨乳派の言葉をまたまた借りると、オリジナルが21世紀風にアレンジされているんだよ。

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僕は最初はね、ちょっと平板だなと思った。

画がなんだかあっさりしてるし

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アニメの主人公にありがちな碇シンジ的うじうじ系の男子にイラっときたこともありで。

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しかし、後半のドライブ感がすごい。

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そして宮沢りえの登場。

ネタバレになるので具体的なことは言えないけど。

スペシャルゲストが1980年代と2020年をばちっとクロスさせる台詞とひとコマが用意されていてね。

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やるじゃないか、KADOKAWA だった。


そんなことで、実写版もアニメ版もこのJ−ポップのPVの世界を1時間半の長尺にして見事に描いていたよ。 僕はこれが好きでね。

明日がぼくらを呼んだって 返事もロクにしなかった ♪

BUMP OF CHICKEN『天体観測』


https://www.youtube.com/watch?v=j7CDb610Bg0


ということで、このj-ポップや映画、少年雑誌にみられるように、古来、「ぼくら」をキーワードとする物語はあちこちにある。

今どきのものだと、僕はこれは出口なしのデスパレートな話っぽいので見てないけど。

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「ぼくらのウォーゲーム」は見た。 今はなき浦和西口の東宝ヴェルデに少年たちを引率して見に行った。

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そのときの少年の一人、うちとこの長男は未だにあれが細田守の最高傑作だと称賛している。

細田守ってどういう人かというと、その「デジモンーぼくらのウォーゲーム」の出来栄えを評価されて、伝説の角川映画をアニメ化するにあたっての監督に抜擢された人物だ。

そして数ある「時かけ」の中に燦然と輝く双璧、大林宜彦+原田知世の一本と肩を並べる傑作を作り上げた男だ。

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あのときヴェルデに連れていったのは長男と次男、長男のクラスメイトの三人の小学生だった。 少年探偵団だ。

といえば、小林少年をキャップとする団体だ。

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そのテーマソングは  ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団 ♪

少年探偵団(ひばり児童合唱団) 歌唱:亀太郎 


https://www.youtube.com/watch?v=SNdkgi50p_o


ぼくらの歌なら、よつばちゃんが酷い勘違いをしたまま覚えた歌もある。

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ぼくらはみんな生きている 生きているから歌うんだ ♪

この歌、「手のひらを太陽に」を使った歴史に残る感動のシーンがあるよ。

Tachikoma - Sacrifice Song [VOSTFR]


https://www.youtube.com/watch?v=z_8VnI4vUJI


そして締めはオザケンだ。

最近のステージをテレビで見たら、なんだかしょぼいおっさん化してたけど。

往時は大した人気者だった。

なにしろ、かの小宮悦子がイチオシしたほどだ。

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で、うちとこのカミさんもそのニュースステーションを見た翌日速攻でCDを買いに走った。 そんなことで、当時の我が家の居間は四六時中このアルバムが鳴っていた。

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その中の代表的なナンバー。

小沢健二 - ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)


https://www.youtube.com/watch?v=YR_2jMtBD6w
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