一口にスペイン広場といってもいろいろある。
マドリッドやバルセロナの広場を巡ってきたスペイン通、うちとこのカミさんによると、本場にはその土地毎に広場があるそうだ。
で、そこの壁々にその地方を表す意匠が施されているんだって。
あるいは映画のオールドファンなら、スペイン広場と言われれば一も二もなく伊太利亜のこれを思い浮かべるであろう。 僕自身もそうだ。
一方、ニューウェイヴのファンには西班牙はセビリアの広場が先に来るかもしれない。
エピソード2の惑星ナブーはそこでロケが行われたんでね。
スペイン広場はほかにもあちこちにある。グアムにだってある。
東京には広場はないけど、スペイン坂とスペイン階段がある。 渋谷と池袋ね。
僕の地元の浦和には坂も階段もないけど。
スペイン料理の名店はある。
今日はその名店の一つに家族で行ってきた。
駅の東口にこういう飲食街があって
そこの一画にあるスペイン料理屋さんだ。
いや、うちとこのカミさんのお誕生日パーティでね。
誰も企画してくれないから自分で企画する。 私の誕生日会ならスペイン料理しかない。
みんな来てちょうだいよ
ということでね。
彼女のほんとの誕生日は11月なんだけど、息子らが休日出勤やらなんやらで、中々そろわなくさ。
ようやく今日家族4人が集合できたわけだ。
いやあ、美味かったあ。
ファミリーのことなので詳細は割愛するけど。
前菜からデザートまで
その間のアヒージョがエスカルゴで
久々に顔を合わせた息子らの仕事関係話や女性関係話でやけに盛り上がって
パエリア万歳で、ハッピーバースデイだった。
そもそも僕のスペイン料理との出会いはいつどこだったか。
たぶん新宿伊勢丹別館のこの店だったのではないかと思う。
どんな料理だったのか、記憶は消失しているけど、父母に連れられて食事をしながら、フラメンコのステージを眺めたことは覚えている。
なんだか、常磐ハワイアンセンターのフラダンスと印象がかぶってるので、たぶん同じ頃、小学生高学年か中学に入りたての頃だったのではないかと思う。
その後、スペイン料理の空白期間が長く続いた。
たぶんその間にもパエリアかなにかを食べる機会はあったのだろうが。
記憶がないということは自分にとって存在しないのと同義なのだ。
エル・フラメンコ以降でスペイン料理が再び記憶に登場するのは京都に単身赴任していた40代のときだ。
寺町通りのこの店に職場の仲間と行った。 ネットでチェックすると、スペイン海鮮料理なるものが売りの店らしいけど、何を食べたのかまでは覚えていない。
とにかく宿舎まで歩いて帰れる場所だし。
そもそも当時はまだハクビシン化する恐怖体験とも縁がなかったので、ワインをガブ飲みしながらワイガヤしたことは覚えている。
それからまたブランクがあり。
今は西班牙漬けだ。
もちろん、スペイン語の学習に余念がないカミさんの影響によるものだ。
カミさんがどのくらいスペイン語に通暁しているかというと。
ニュースで教皇のスピーチを聞いて、あっ、これスペイン語やわとわかる程度には達している。
しかし、聖フランシスコは長崎を訪れたとき
かの地のお菓子は目にしたのかな。 そしたら、如何にキリスト教が根付いているか実感できたと思うよ。
ご近所さんが長崎旅行のお土産にくれたいちごクリームサンドのこれ。
お土産お菓子ということでは本場ものもある。
カミさんがバルセロナのお友達からもらったこれだ。
イネスロサレスはお茶菓子に用いるのが本筋らしいけど。
焼酎にも合う。 僕の郷里の茨城名産の干し芋に通じる。
あるいはスペインのクリスマス菓子、ボルポロンも夫婦してこの番組で目で楽しんだ。
もちろん、本格料理を楽しむ機会も増えた。
2年前のカミさんのお誕生会もご本人のセッティングで浦和駅西口すぐの名店でやった。
シェフは当地の名門、五城小学校で某国会議員と同級生だったので今でも親交があるそうだけど、それはおいといて。
ここのスペイン料理は美味い。 なんでもシェフは今日僕らが行った店、バル・デ・バロのシェフの師匠筋にあたるらしい。
家庭料理もいいよ。
アヒージョはカミさんの得意とするところだ。
なにしろ、エビやイカや貝のシーフードミックスやキノコやブロッコリーやなんやらをこのスープで煮込むだけで一丁あがりなので。
なので、この6月に特撮仲間とTOHOシネマズ新宿にいって
こいつを鑑賞したあと
映画館の目の前にあった居酒屋で反省会をしたとき、メニューの中の砂ずりのアヒージョという珍しい一品が目に止まって速攻で注文した。 なかなかイケたよ。
そんなことで、僕はスペイン式目玉焼きは焼くのでなくオリーブオイルで揚げることを知っているし。
スパニッシュ・オムレツにはじゃがいもが必須なことも知っている。
で、ほかにもなにかスパニッシュな料理はないかなと思って、ネットを検索したら。
スパニッシュ・フライというのがあった。
で、フィッシュ&チップスのスペイン版みたいなのかなと思ったら。
西班牙蠅って、おいおい、フライはハエかよ
でも、実際はハンミョウの一種らしい。
しかも、古来その昆虫から採取する毒液は男性の特定の部位を壮健にする薬の成分とされているそうだ。
さらにスパニッシュ・フライはプロレスのド派手な技の名称でもあり
競走馬のネームでもあるそうだ。
そんなことで、スパニッシュ・フライは料理にはなんの関係もないことがわかった。
やはり、日記には自分の知っていることを書くのが正しい道だと悟らされたよ。
で、知っていることを書くと、ローマのスペイン広場でジェラートを食べてみたい
というのは多くの人の思いであろう。
ガンスリのヘンリエッタもそう言っていた。
一方、スターウォーズのロケ地になった方のセビリアのスペイン広場も観光名所になっている。
なので、うちとこのカミさんも訪れることになっている。
いや、彼女はこの年末年始のお休みを利用して4回目のスペイン旅行に行くことになっているんでね。
今回はこれまで出向いてきたマドリッドとバルセロナの中間地帯、まだ未体験のアンダルシア地方を巡ってくるんだと。 で、セビリアの広場は観光の目玉の一つなんだって。
ぼく? 当然、お留守番だ。 この姫のお世話係としてね。
そんなことで、この年末年始は引きこもるぜい。アマプラ見放題だぜい。
ということで、スパニッシュに締める。
スペインといえばフラメンコギターだ。
パコ・デ・ルシアという名手を知ってる?
僕は大好きでね。
チック・コリアと組んだライヴに赴いたこともある。
チック・コリアでわかるように、パコはほかのジャンルのミュージシャンとステージを共にすることも多い。
中でもスーパーギタートリオ。フュージョンのアル・ディ・メオラ、ロックのジョン・マクラフリンと組んだあれはねえ、凄かった。
30数年前の大阪の夏、僕は独身寮でこのライブ盤を聴いてぶっとんだ。
いずれ劣らぬ達人同士のギターバトルって感じでね。
その代表曲 スーパーギタートリオ「地中海の舞踏」
https://www.youtube.com/watch?v=BvnAy36vq5Q
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