秩父の二瀬ダム、よく踏ん張ってくれた。
先週土曜の晩のニュースでは緊急放流開始と伝えられたけど。
実際は踏みとどまってもらえた。
もしも緊急放流されていたら、荒川は氾濫に至り我が家も浸水の憂き目にあっていたかもしれない。
しかし治水橋における水量調節の攻防の末、埼玉と東京の境い目を流れる大河は落ち着きを取り戻した。
なので、僕は週明けの火曜日もいつも通り荒川橋梁を渡って通勤して
いつもの通り鶏のから揚げ入りの自家製おにぎりを昼飯にして
夜はいつもの仲間と上野で秩父三部作のフィナーレを飾る作品を鑑賞することが出来た。
実写映画界に尾道三部作あらば
アニメ界には秩父三部作ありだ。
これは映画館でもらったお土産クリアーファイル。 三部作それぞれのヒロインをあしらった優れものだ。
我々は先の二作も映画館で見た。「あの花」と「ここさけ」。 泣けた。
そして今回はこれ。「あの花」のようなえぐい泣かせはなかったけど素晴らしかった。
どういう話かというとこういう話だ。
井の中の蛙大海を知らずは誰でも知ってる。 この句も物語のキモだ。
しかしそれで終わらず、されど空の青さを知るが続くところがミソね。
あるいはこうも言える。
先々週の木曜日も僕らはTOHOシネマズ上野に赴いた。
その日はこれを見た。
ハリウッドのこれをイメージさせる脳内トリップ的世界。
で、ラストにどんでん返しがある。
僕はその場ではふーんと思っただけだったけど、サイゼリヤの反省会で総帥の解題を聞き、それを受けての巨乳派の感想も聞いて、なるほどと得心した。
あのどんでん返しにはそういう意味があったのかと。
それはそれとして、このとき見た「ハローワールド」と今回見た「空の青さを知る人よ」には一種の共通項がある。
どちらも少年時代の自分と大人時代の自分が同時並行的に同じ世界を生きたらどうなるかという話なことだ。
まあ、ネタばれはこのくらいにしといて、今週火曜の映画館の観客席に戻ると。
スクリーンにはTOHOシネマズの上映前の娘、山崎紘菜がまたしても登場した。
その紘菜嬢が大女優にインタビューした。
その貫禄の姿を見て、巨乳派がげえと唸った。
お、おれはシェルブールの雨傘を何回も見たんだ
あのときのカトリーヌ・ドヌーブは山崎紘奈並みにほっそりしていたっていうのに
そりゃ、しょうがなかんべ、あれから半世紀以上たってるんだから
と僕は慰めにもならないことを言った。
ちなみに僕はシェルブールの雨傘は見てないけど、それから何年かして世紀の美男美女の共演ということで話題になったこれは見た。
さすが美女〜 だった。
しかしそれからまた随分たって、またアラン・ドロンと共演したこれをテレビで見たときは、おいおいこれがあのカトリーヌ・ドヌーブなのかい、あのアンヨ、なんだか丸田ん棒化してるぞと思ったものだ。
それからさらに幾星霜なので、さすがの美女も致し方あるまい。
むしろそうなってもスクリーンに堂々登場してみせるとは、なかなかの役者根性の人と言えよう。
その巨乳派とはこういう会話も交わした。
ぼく 「今回のヒロインはやけに毛が濃い」
巨乳派 「濃い毛?」
ぼく 「ほら、眉毛だよ」
巨乳派 「ああ、太眉のことね」
巨乳派によると、何十年おきかで太眉ブームが起きるという。太眉周期説だ。
前回のブームの代表はブルック・シールズだった。
ぼく「そういえば日本でもあったな、工藤静香なんかそうだったような気がする」
巨乳派 「あれはそうだったかなあ」
で、二人して誰が太眉だったか名前を出し合ったんだけど、ピッタリしたネームを思いつけなかった。
昭和の漫画だと、こういう眉は日本男児の象徴だったんだけどね。
これはおそらくは江戸時代の河原乞食の顔の作りから由来しているのではないかと思う。
ちなみに工藤静香のことをチェックしてみたら、太眉というよりは困り眉と呼ばれたようだ。 なるほどだ。
この困り眉系列にはこの人も入るらしい。
そして昆布おにぎりのこともある。
「空の青さを知る人よ」のキモの一つなのだ。
昆布おにぎりは
ツナマヨおにぎりより上なのだ
というのがこのアニメが呈示したテーゼなのだ。
そしてアニメを見た翌朝、カミさんが寝坊して手作りおにぎりなしで出勤したので、ローソンを覗いたら異変が起きていた。
いつもは売れ残り気味の昆布おにぎりが一番人気になっていたのだ。
それでも僕はあさイチだったので、昆布おにぎりをゲットして昼飯に出来たけど
昼に巨乳派がローソンに買い出しに出たときにはすでに昆布おにぎりは売り切れになっていたのだ。
その後、ローソンでは昆布おにぎりを他よりも多く揃えるようになったのだ。
アニメ人気の威力おそるべしなのだ。
なんて、実際はどうなのか知る由もないし。
そもそも、空の青さを知る人よのスポンサーのコンビニはローソンでなくて711なんだけどね。
そのソラアオではミュージックが大事な役割を担っている。
なにしろ登場人物は元バンドのメンバーたち
そしてヒロインはそのバンドに憧れてベースを始めたJKなのだ。
合言葉は女のベース弾きは珍しい
たしかにこういうガールズバンドならまだしも
男のバンドに女のベーシストというのはレアな感じがする。
僕が思いつくのはBase Ball Bearの娘くらいだ。
この関根詩織ちゃん、浦和出身なんだぜ。
しかしかつては野郎たちのバックバンドを従えてはっちゃけた女のベース弾きが一世を風靡した。
ちっさい体にでっかいベース、そしてシャウト。 好きだったなあ。
この女ロックンローラーだ。
このおねえさんがピチピチの黒いレザーのつなぎで颯爽と登場したとき僕は高一。
一発で痺れた。 見て聴いてみる?これだ。
Suzi Quatro - Can The Can (1973)
https://www.youtube.com/watch?v=xYoogY-UGio
現代の女ベース弾きと好一対でしょう。
なのでもう一曲。 こいつも好きなナンバーだった。
あんたのお家に行こうなんていわないでよね ♪
ママはあたいのことをキライに決まってるんだから ♪
Suzi Quatro - Your Mama Won't Like Me
https://www.youtube.com/watch?v=iMZEy-2iztE
しかしこうして見ると、スージー・クワトロって太眉だな。
灯台下暗しもいいとこだった。おいらの大好きなギャルが太眉だったぜ。
ということで、ソラアオの音楽話を続けると。
マツケンサンバの人も大事な役どころの声をアテている。
その名も新渡戸団吉、ご当地ソングの大御所、演歌界の輝けるスター。
もっともこの人は歌手よりも声優よりも俳優が本業だ。
代表作はこの時代劇。
このテレビドラマの威名はアニメ界にも轟いている。
そのオマージュが登場したくらいだ。
それはこの作品。 通称、多田恋
ネコキャラが立っているアニメにハズレなしの格言どおり
この古い映画のオマージュの名作だ。
そしてヒロインのお姫様が大ファンのニッポンを代表するサムライヒーローが将軍の人なのだ。
人呼んで、れいん坊将軍
決まってるでしょう。
さらにソラアオの物語の中でキモになる唄は現代の歌姫が作詞作曲したものだ。
僕はあいみょんは去年の暮れの紅白で一回見たきりだったのでよく知らないんだけど、やけに人気があるんだよね。
なんか、昔のフォークシンガーと面影がかぶると思うのは僕だけだろうか。
ということで、締めの一曲。
バンドのかつての持ち歌、劇中大事な場面で繰り返されるのがこれのカバーだった。
なにしろロックンロール風にアレンジされてるので、最初は聴いたことあるけどなんだったっけなと思った。 登場人物がタイトルを口にしたのでやっとわかったんだけど。
懐かしかったよ。
西遊記 「ガンダーラ」 ゴダイゴ
https://www.youtube.com/watch?v=lSc3z4U6nl0
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