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2019年08月16日22:17

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シネマディクトの夏休み

今日、金曜の昼、カミさんが関西から帰ってきた。

西で猛威をふるった台風10号はほとんど影響なし。 ベース基地にしたおっかさんのヤサがあるエリアは木曜の昼も金曜の朝もピーカンだったという。

もうねえ、何回も日記に書いてるけど。 晴れ女、おそるべしだよ。

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でも実際問題としてさ、ニュースが超大型台風で大騒ぎになってる傍らで高校球児たちの熱闘中継もやってたでしょう。 

西日本、あるいはもうちっと絞って関西といっても広いからね、そういうエリアもあったんだよ。

なので、カミさんは現地でこの埼玉代表のプレイも観戦したそうだ。

素晴らしい人間性!ボールが体に当たるが、「前屈みに避けてしまったので自分が悪いと思った」と相手ベンチ、捕手・投手・球審全員に頭を下げる!その直後に公式戦初ホームラン!花咲徳栄 菅原謙伸選手!(YouTubeのタイトルのコピペ)


https://www.youtube.com/watch?v=OwYL6IS6CFM


どうでもいいけど、この応援マーチ、エヴァンゲリヲンじゃん、「残酷な天使のテーゼ」って、高校球児の応援にはあんまり似つかわしいとは思えんなあ。


もちろん、僕はこのシーンがYouTubeで人気を博してることをカミさんに教えられるまでまったく知らなかった。

僕はこの夏休みは引きこもってテレビばっかり見ていたけど、小僧たちの野球なんか眼中になかったんでね。

テレビは居間にあるので、普段はそうそう勝手には出来ない。 

しかし、昨日まではおいらの天下だった。 見るべしexclamation

今どきのテレビは大抵そうなんだろうけど、うちとこのもネットにつながっている。

なので、Amazonプライムビデオに収録されている作品を見放題なんだよ。


ええと、最初に見た一連の作品は特撮ヲタク系で、一般の映画ファンの方々に引かれちゃいそうなので、時系列は無視してそういうのは後に回すと。


居間を使い放題に出来る最後の晩の木曜日は前から気になっていたこれを見て寝た。

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よかったよ。 まりんはあんまり関心を示さなかったけど。

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僕は子供の頃、常磐ハワイアンセンターに何回も連れていってもらった。

当時、僕は茨城の子で、湯本は常磐線でいけるお隣さんだったんだよ。

もちろん、子供のことだったので、あの一大リゾートが高度成長期のエネルギー転換の余波から出来たなんていうことは想像の外にあったんだけど。

映画はその炭鉱町の出来事をしっかり描いていたと思う。

タイトル通り主役はガールズなんだけど。

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男衆もわりとこう前に出ていた。

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この辺が昭和調というものなんだろうな。 


これが平成になると、もっとかっきり女性陣を前面に出してくる。

「フラガール」の前に晩飯を食いながら見たのがこれ。

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こっちは公開当時に映画館で見て以来だった。

なにしろ僕は吉田秋生の原作漫画が大・大・大・好きなんでね。

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映画館で初めて見たときは、いいと言えばいいけど。。

やはり実写では漫画は超えられないなあと思った。

というのも、漫画のファンだったのであろう監督・脚本の是枝裕和が途中をはしょりながら一番好きなシーンを切り貼ったのではないか、セリフはまだしも構図まで漫画から持ってきてるじゃないかという印象を持ったので。

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しかし、二回目の今回はもうちっと素直に映画に入っていけた。

漫画の方が上という意見は変わらんけど、これはこれでいいじゃんだった。

四人の女優のよい面がうまく引き出されていてね。

とくにガッサワーときたらもう。。生足もストッキング足もたまらん。

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それに原作がまだ連載継続中だったので、どこで終わりに持っていくかというのもシナリオの見せ所なわけだけど、改めて見て納得感があった。

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昼はこれを見た。 洋画好きの僕が邦画漬けになった夏休みに唯一見た海外モノ。

ただし、ハリウッドではなく、フランスでもイタリアでもない、なんと西ドイツ製。

フラガール同様に前から見たいと思っていた話題作だ。

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これも女性が主役の映画。

ただし、かたやデブでこなたガリ。 魅力ゼロのおばさん二人。

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で、最初はなにかとイライラさせられるんだけど。

転回点を超えると、物語は癒しの世界に入っていく。おばさん二人も輝いていく。

見事だった。

ちなみにおっさんは懐かしいジャック・パランスね。

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木曜日は劇場版をもう一本見たんだけど、これはアニメなのでおいといて。


水曜日も女性映画漬けだった。

順不同で行くと、まずは監督、原作者から出演者まで女性ばっかりという平成にならないと実現しなかったであろうこれ。

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僕は最初にこれをレンタルビデオで見たときぶっとんだ。

なに、この起伏がほとんどない話。主演の日本人女優三人のほかはチョイ役の外人さんら。やけに風光明媚な場所ばっかりで観光番組みたい。 

それでいて魅せる。

僕はかつてこれを初めて見てぶっとんだときの感想日記にハリウッド的あるいは日本の大仕掛け的大作の対極をいく箱庭的世界と表した。

で、二回目見るのはいつにしようかと大事にとっといたんだよ。

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そして、荻上直子監督がかもめの次に放ったこれを初めて見た。

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これもねえ、よかった。 またしても、小林聡美ともたいまさこ。

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舞台は与論島。 またしても観光番組的。

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そこの海岸でこの五人が体操やったりビール飲んだりする起伏のない物語。

それでいて魅せる。

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この日はさらにもう一本女性映画を見た。

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こっちの監督は大森美香。原作が桜沢エリカ。

そしてまたしても、小林聡美ともたいまさこ。 と加瀬亮。

舞台はタイのチェンマイでますます観光番組的。

この娘が卒業旅行に来て、三人+アルファと交錯する数日を描いたものなので。

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それでいてやはり魅せたんだから。

刺身のツマ的な存在だったり、主役と言っても昭和の女的だった昔から脱皮した現代の日本映画界の女性陣おそるべしだよ。 


さて、ここで趣向ががらっと変わる。

女性陣が主役だけど、あくまで男目線で作られた野郎の客を当て込んだ作品だ。

これを見たのは何曜日だったかなあ。 

とにかく、それまで怪獣映画漬けで頭がパンピーになっていたので、なにか別のジャンルのモノを見よう、でも頭を使うのは無理ということでこれを見た。

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いやもうおバカの極みでねえ。 楽しめたよ。

JKたちが悪党を蹴りまくる。

その中で僕はこの主役のブルース・リー娘よりも

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渋谷でヤンキーどもをフルボッコにして停学中という準主役のこっちがよかった。

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長身、すらっとして滑らかな脚でかかと落としを連打。

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ええと、書く方も限界に近づいてきたけど、読んでくれてる方はもっとそうだろうから。

ハイキック・エンジェルスに至る前の怪獣漬けの日々を彩ってくれた作品のポスターだけ貼るとこれら。

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もちろん、これらの実写映画の合間合間にアニメも見た。

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こっちはあげだすとキリがないので。

劇場映画版のこれを年初めのなんば以来2年半ぶりに見て再び感動し

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番外編だけカドカワ映画館で見て、テレビ本編は初めて見てハマり、果実篇13、楽園篇10話、全23話を通しで見たこれをあげるだけに留める。

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しかしこれだけだと単に映画いっぱい見たよ、面白かったよだけになってしまうので。

最後に今回の引きこもり生活を通じて、やっぱりそうだと改めて確認したテーゼを紹介したい。

なにかっていうと、昔も今も日本の映画は食卓シーンを出さないではすまないということだ。 食卓っていうのは外食でなくて家庭的手料理の内食。

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何回か日記に書いていてイマイチ賛同を得られていないような気がするんだけど。

ほんっと、日本の映画って飯食ってるシーンで家族や友人の関係、ひいては物語のキモを説明するのが好きなんだよ。 オキテ化しているレベル。

バクダッド・カフェはカフェの物語だけど、家族的な食事のシーンは見当たらなくてもっと即物的だったと思う。

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それが、フラガールや海街はこうで

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かもめ食堂は食堂の話だから当たり前として

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めがねやプールもこういうシーンが満載だった。

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キンゴジだって、高島忠夫と佐原健司が浜美枝の焼いたビフテキを頬張るシーンが冒頭にとってつけたように出てきて、そうか彼女は高島の妹で佐原の新婚の奥さんなのであるかといやがうえにもわからせるようにしていた。


これはもう脈々と受け継がれてきた国民性なのかもしれない。

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これだけ家族の食卓を頻繁に映画に出すのは、日本の他ではしいて言えばイタリアしかないのではないか。


その点から僕は庵野秀明の革新性を指摘したい。

このおバカなJK格闘ものはまあ、別として

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今回の一連の作品群の中で、シン・ゴジラには家族的な食卓シーンがなかった。

残業的に職場の席でほお張るおにぎりやラーメン、食卓とはとてもいえない即物的な食事シーンしか出てこなかった。

そもそも、あれだけ大人数が出演していながら、その家族を示すエピソードは経産省のお役人が妻子の写真をスマホで見るシーンしかなかった。

この人ら、全員独り身なのかexclamationというレベル。

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そういうのを余分なものと捨象して、ニッポン対ゴジラの骨太なドラマを成立させたアンノは伝統的家族的食卓的な日本映画の殻を打ち破ったのではないかと思うわけだ。


まあ、食卓のシーンのあるなしで良い悪いはもちろんない。

うちとこも明日は息子ら二人も揃って、久方ぶりに家族四人で食事だし。

そういうのをキモにすえる日本映画にはよいところはある。

いうほど邦画は見てないトーシローの繰り言です。


ということで、締める。 和洋で締める。

和の曲はちょっと珍しい小林聡美の生歌と生ギター。

君の好きな花 【 プール 】


https://www.youtube.com/watch?v=vaV74mQRKq4


洋は和モノの羅列になった中で唯一の洋モノの主題歌。

歌詞は比喩的ながら映画の筋を正確になぞっている。

で、使われるシーンによって、暗くもなり明るくもなるというまさに映画のテーマソングのお手本だと思う。

バグダッドカフェより Calling You - Jevetta Steele(日本語歌詞付き)


https://www.youtube.com/watch?v=SXJo2OIcrHY
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