アジィ
あぢすあべばー
なので、今日は年休を取った。
国書の令和の冷夏が酷暑に激変。季節の変わり目を超えるレベル。
こんなときに満員電車で出勤するなんて、体に毒だからね。
こういう風に在宅勤務するに限る。
政府だか都だかもこういう風に奨励してる。
日記だって書ける。 まだ涼しかった今週月曜日の出来事だ。
この日は朝から幸先がよかった。 通勤電車の高崎線に乗ると、目の前の吊り広告がこれだった。
さらに赤羽で乗車してくる人が増えたので、車両の中ほどに移動したら、吊り広告の裏側のこれが目の前に来た。
さらにさらに、東京駅で乗り換えた山手線のトレインビューでその深キョンCMを拝むことが出来た。
深田恭子(Kyoko Fukada) 東京ガス(TOKYO GAS) CM
https://www.youtube.com/watch?v=whJrdWyy7r0
で、会議でもっともらしいことをくっちゃべったりなんだりした後、定番のおにぎりとバナナの昼食にした。
選挙結果を伝える二大紙は予想通りニュアンスが違っていた。
で、午後もなんだかんだこなして、会社を出て、地下鉄の入り口で仲間と待ち合わせた。
こっちも定番の総帥と巨乳派だ。
三人で向かったのは池袋だった。 別名エキブクロ。
東口に西武デパートがあり西口に東武デパートがあるというワヤクチャな構造の巨大駅は、東の新宿、西の梅田という東西の両横綱に次ぐわかりづらいラビリンスとして知られている。
この著名作家などは夫婦して足が震えて駅から出ることが出来ず、デパートだけ寄って家路についたというビンボーだった新婚時代の思い出を自伝的な作品に綴っている。
さらに僕は駅だけでなく池袋という街自体にあんまりよい印象を持っていなかった。
昭和期においてはこういうヤクザ者が跋扈するイメージが強かった。
平成期においてはサンシャインシティの横に乙女ロードなるエリアが出現し、いわゆるBLを愛好するいわゆる腐女子が集っているイメージが強かった。
ヤクザ者と腐女子の街。。
若いのが群れていてうざい感のある渋谷を上回って近づきたくない街というのが正直な感想だった。
このアニメは面白かったので見続けたけど、そのせいでチンピラやら首なしライダーやら物騒な連中が蠢いているというイメージはかえって増幅されてしまったしね。
後背地の練馬というエリアに縁がなかったこと、ゴジラやガメラに襲われたことがない街なのでますます縁遠くなってしまったことなども理由としてあげられよう。
仲間二人も多かれ少なかれ似たような印象を池袋に対して持っていた。
なので僕らは大分前にこれの鑑賞会を開いたほかはこの街に近寄ることがなかった。
だがしかし、今回、ヲタク族だけでなく普段はアニメにハナもひっかけない普通の人々をも吸引する人気作に対する作戦行動を立案するにあたって、総帥がチョイスしたのはその池袋だった。
「かの地に新しくオープンする映画館を試してみたい」
さらに「かの地には肉料理が評判の店があるのでこれも試してみたい」
いやのあるはずもなかった。
で、僕らはこのストリートに立った。
その先には巨大な建物がそびえていた。
入り口のエスカレーターをあがると
こういうポスター群が迎えてくれた。
その名もグランドシネマサンシャイン。7月19日グランドオープン。
そして、僕らがサンシャインで鑑賞したのはおそらくアニメ作品としてはこの夏一番の話題作であろうこれだった。
「君の名は。」のメガヒットにより新海誠の名は健全なる一般市民の間にも広く浸透した。 庵野秀明や細田守の知名度も上がりつつはあるもののまだまだだと思う。
こんなアニメーターの出現は手塚治虫、宮崎駿以来であろう。
その待望の新作。 ヲタクの名にかけて見ないではすまない
だったのだよ。
で、どうだったか。
満員御礼の上映がハネた帰りのエレベーターで一緒になった如何にも池袋っぽいギャルが発したひと言に尽きる。
彼女は感極まった声で連れに向かってこう言った。
「マジ、よかったわあ
」
中身はというと晴れ女の話。
この晴れ女力ではうちとこのカミさんも人後に落ちない。
僕は何回も目の当たりにしたからね。
台湾、沖縄、あしかがフラワーパークなど、前日までざんざん降りだった地に出陣する都度、ピーカンにしてみせた。
しかし、この物語のヒロインはそんなどころじゃない。
100%晴れ女なんだよ。
もちろん、ネタバレの野暮はしないけど。
相変わらずの新海クオリティー健在で
相変わらずのボーイミーツガール健在。
しかも新海誠だけあって舞台は新宿界隈が多かったけど、僕らがその場にいた池袋もバッチリ出てきたのでバッチグーだった。
ボーイ&ガールの脇を固めた人らもよい味を出していたよ。
ニューウェイブの実写版に馴染みのある人らにはこの人なんかお薦めだ。
ちなみにこの人はアニメでも芸達者なところを披露していて、かのハーロックの中の人をやったこともある。
一方、オールドファンの人らにはこの寅さんの妹をお薦めしたい。
この人もアニメに何作も出演していて、今を去ること30年近く前にはかのアムロ・レイのお母さんをアテたこともある。
一方、ヲタクの人らには、これらの端役にも着目してもらいたい。
新海作品の常連、主役の古文の教師の中の人もやったハナザーさんがアテたのはなんと小学生。
ターニャ・デグレチャフ少佐はフリーマーケットの観覧車の人。
君の名は。の主役だった人はさくらの孫。
さらになんの役だったかは定かでないけど、孫悟空や回転寿司などの大御所の名前もエンドロールに認められた。
そのエンドロールのことは反省会で話題になった。
今回も新海誠は監督だけでなく脚本など一人何役もこなしていたけど。
エンドロールには作品を支えた多くの人たち、アシスタントやサブの肩書の人たちの名前が切れ目なく流れ続けた。
その多くの人たちが亡くなった惨い事件。 新海誠も直後にツィートを発した。
「京都アニメーションの皆さま、どうかどうかご無事で」
で、僕らは合意した。
俺らが京アニに出来ること。 それはあれを見に映画館に足を運ぶことだ。
あれっていうのはこれ。
いやあ、ハードアクションからSF、ファンタジー、ギャグ、萌えからおバカまでなんでもござれの俺らなんだけど。
ちょっと前までだったら、これだけは触らないという作品なのだよ、これが。
まあ、京アニのことなので、BLじゃあないとは思うけど。
こういうシーンばっかりの男子水泳部の物語なんでねえ。
だがしかし、行かずばなるまい
ということで僕らは一致したのだった。
その反省会の会場はここだった。
僕らはプレモルで乾杯して、ワイングラスを傾けた。
評判にたがわず肉が美味い。生ハムも頬肉も美味し。
中でもこれが凄かった。 ステーキの横っちょに見える牛タンね。
僕は仙台を第二の故郷とするだけあって、この牛の部位を使った料理には一家言ある。
巷にはなんかペラペラのが目立つんだけど、ほんとのタンはそんなのではないのだ。
僕がそういう持論を持つことになったきっかけは仙台のこの店の分厚い牛タンを賞味したときだった。 あれはインパクトがあった。
池袋ワイン倶楽部の牛タンはそういう伊達藩者の僕を感動させてくれたんだよ。
で、駅のホームに出たら、ちょうど湘南新宿ラインが入ってきたところだったので、それに乗ってまっすぐ浦和に帰れた。
しかも車内にはこういう広告が張ってあった。
ということで、池袋はよい街だ。
ヤクザ者と腐女子の街などと罵倒したことを深く反省する。
なので、サンシャインを讃える歌をいくつか。
最初はラブライバーなる者たちを生んだ名作のOP。ヲタクだけに。
ラブライブサンシャイン2期OP「未来の僕らは知ってるよ」
https://www.youtube.com/watch?v=3ttIeNetCTM
あっ、すいません
お気に召さなかった人が多いですよね。
リカバーします。 このオールドソングは如何でしょう。
誰が映像を編集したのか知らないけど、ネコの顔がね、たまらんよ。
You are my Sunshine
https://www.youtube.com/watch?v=rc2jsjnt-HY
そしてこれ、ソウルというよりはボサノヴァを思わせる軽いタッチがね、いい感じだよ。
Stevie Wonder You Are The Sunshine Of My Life
https://www.youtube.com/watch?v=3wZ_b_uUAdQ
そして締めは1960年代のロックの魂を体現したようなバンド。
作詞作曲、リードヴォーカルにベースがジャック・ブルース。
ギターにヴォーカルがエリック・クラプトン。
ドラムがジンジャー・ベイカー。
伝説のスリーピース・バンド。 よくも三人揃ったもんだ。
我らヲタクトリオの日記の最後を飾るのはその代表曲。
Cream -"Sunshine of Your Love" Live 1968
https://www.youtube.com/watch?v=oPYot0Wk7UY
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