京アニ

この木曜日、僕らは朝の習慣でメールの定期便を交換した。

巨乳派「深田恭子さまのラムちゃん可愛すぎ〜」

総帥　「深きょんのアレはなぜ虎ビキニではないのか」

ぼく　「かつて街中に出没していたあんまり見たくないコスプレの人らに比べれば上等」




その日の昼飯どき、僕はいつものようにおにぎりとバナナを前に新聞を開いた。



そういえば朝の出がけにカミさんが言ってたなと思った。

このジャニーズのニュース、テレビ局が無視したらゆるさへん

で、僕はこう答えた。

ニュース番組では通り一遍の報道はするだろうけど、ワイドショーはシカトするぜ


公取委はジャニー氏の訃報のあと、マスコミ中が美談で湧くのが収まるのを待って動いたのだろう。

例えば、今の日本では信教の自由は保障されてるハズなのに、このタレントが宗教のことでネットで叩かれまくった背景に事務所の情報操作がなかったとは言えないような気がするし。



もっと明らかなのは、芸名ではない本名を芸能界では名乗ることの出来ないこの人だ。

セカスミで再ブレイクしたってのに未だにテレビ界では干されてるらしい。

　


そんなんで、どうも基本的人権が存在していないらしい芸能界にメスが入るのは既定路線だったようだ。

今回、公取委がジャニーズ事務所を「注意」に留めたってことは圧力の明確な証拠はないということなんだろうけど。　

ジャニーズと吉本に楯突いたら、そのテレビ局に明日はないことは芸能界に疎い僕ですらなんとなくわかってたからねえ。

　

でも、日ごろは不倫やらなんやらで水に落ちた犬をひっぱたいてるんだからさ。

事務所から離脱したSMAPの三人のそれぞれの番組を同時期に打ち切りにした各テレビ局は圧力はなかったと他人ごとみたいにニュースで報道するだけでなくて。

「忖度したからではありません」ときっぱり宣言するべきだと思う。　絶対しないだろうけど。




しかし、昼飯のおにぎりを食い終わった頃。

そんなのは吹っ飛ぶ第一報メールが巨乳派からもたらされた。

京アニが酷いことになってる。。。

僕はそのメールに添付されていたサイトを開いた。

ガソリンまいて放火、死亡1名重軽症多数。。

げえっだったよ。



なんじゃこりゃあだったよ。




総帥からも胸が痛むという短いメールが届いた。


さらに職場の若いのが大変ですと僕の席に走ってきた。

さらにもう一人の若いのがどうなるんでしょうと途方に暮れた声を上げた。


それがこの痛ましい事件。



なに？この自称小説書いてるとかいう男

自分の脳内だけの妄想なのか、ネットに勝手に小説なるものを貼ってるのか




翌日の金曜の朝、出がけのカミさんとの会話。

妻　「犯人はさいたま市在住の男らしいわ」

僕　「非道すぎる」

妻　「京都アニメってそんなに有名なの？」

僕　「京都アニメじゃない、京アニだ。知らんの？」

妻　「知らないわ」

僕　「なんてことだ、日本人の恥だぞ」

妻　「あのねえ、普通の人は知らないのよ。あなたと違って、私は普通の人なの」

　


妻　「京都の映画スタジオって言ったら太秦でしょう」

僕　「何時代の人だよ」

　


ああ、こんなことで京アニの名が普通の人々に知られるようになるとは。。



気違いはこうしてやりたいよ

　


この専門書のいうところの



厄種という奴だけど。　それにぶつかっちまうとは。。

　


で、今日は壁掛けテレビのアマプラで京アニの劇場版の一つを鑑賞した。

総帥、巨乳派とともに公開早々に新宿バルト９で見た傑作だ。



聖地の舞台を作品上では明示しないことが多い京アニにしては珍しく地元を前面に出している作品だ。

僕にとってはなつかしい出町柳のアーケード街があり



自分も何回も渡った賀茂川にかかる飛び石の橋が大事なシーンで使われて



最後は京都駅の新幹線ホーム。。もうねえ、今回の悲惨な事故がかぶさって、胸が張り裂けそうだったよ。




僕がこのスタジオすげえと思ったのは、息子らに教えられたこれがきっかけだった。



そして地元埼玉のとある街を聖地として全国区にしたこれでますますハマり



あとはもう新作が放映されるたびに魅了された。

　


もちろん、テレビ版だけでなく劇場版も公開されるたびに映画館にかけつけた。

京アニにとって劇場版では初期作だったこの二作はへろへろ師匠と共に見た。

　

これはともに大阪単身赴任の身だった巨乳派と共に見て、すげえと共に唸り



大阪に一人となった新年にはこれを見て



東京に帰還して総帥、巨乳派と再び一緒になってからは、京アニの新作が公開されるたびに必ず映画館に駆けつけた。



次はすでに完成しているので事故の影響はないといわれているこれを必ず見る。

　


京アニの再起を心から願う。

　


最後は僕がアニメ10年周期説を唱える中で2000年代の代表作としている作品の中の神回より。

アニメ界に学園祭のシーンは数あれど、未だにこれを抜く存在はないと思う。

"God Knows..." 　ヴォーカル：涼宮ハルヒ


https://www.youtube.com/watch?v=1ot99VU4kzY