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2018年12月14日15:00

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阿佐ヶ谷スターロード

日本の中心都市のそのまたど真ん中のターミナル駅だけあって、東京駅はさまざまな路線が交錯している。

しかし東海道本線が高崎線や宇都宮線と連結し、埼玉県民皆大歓喜、神奈川県民大半がブーイングとなった今、新幹線を除くと、東京駅を起点とする路線は案外少なくなってきたのではないか。

その数少ない東京駅始発の中央線沿線に僕はそこそこの土地勘を有している。

なんつっても八王子育ちだし。 その先の高尾山には遠足やらなんやらでしょっちゅう登ったし。 大人になってからも酔っぱらって電車の中で寝過ごして、終点高尾で目が覚めたことが度々あるし。豊田止まりの電車でも然りだし。

その呑みの拠点は昔も今も新宿だし。今のもう一つの拠点はその横の中野だし。以前は高円寺を根城にしていた時期もあったし。立川の極爆上映の凄さも体験してるしで。

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しかし、もちろん降りたことのない駅もある。特に各駅停車だけが停まる都心部のいくつかの駅は名前だけ知ってて行ったことのない街々が多い。

こないだの火曜日に仲間二人とともにその中のひとつ、阿佐ヶ谷に行ってきた。


北口から路地に入ると、ここはなんだ、いつの時代だ、昭和かという呑み屋街になった。

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その一角には知る人ぞ知るの店もあった。

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こういう感じのレトロな設えで、本好き、昭和好きの人にはたまらん空間らしい。

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僕らはその先に歩を進めた。横に折れると目指すミニシアターがあった。

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こないだは田端のミニシアターに繰り出してきたけど、東京ってとこはこういう目立たないけど知ってる人は知っていて、なので経営も成り立つみたいな施設が多いねえ。

田端のCINEMA Chupki TABATAと同じく、ユジク阿佐ヶ谷もインティメートな香り漂う感じのよい映画館だったよ。

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一回ごとに違う作品を上映する方式のようで、それもミニシアターだけにマニアックなラインナップが多い。 例えばチェコアニメ特集なんてのをやっちゃう。

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もちろん、メジャーなのもやる。 僕らがロビーで待ってたら、前の回が終わってお客さんたちがぞろぞろ出てきた。 パルムドゥールと樹木希林効果は未だ健在のようだ。

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そういう中で僕らが鑑賞したのはこれだった。

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これじゃわからんだろうね。

これがポスター。

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これでもわからんか。要するにこれです。

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JS(女子小学生)が主人公といってもこういうのじゃないよ。

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なにしろ、文科省推薦作品だ。

実は最初、僕らはそこに引っかかってね。どうも俺らの柄じゃねえなということで。

こういうまったく違う系統の作品を鑑賞する計画を立てていた。

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ところが怪獣娘の上映が予想外に早く打ち切られちゃってね。

そうはいっても12月11日のXデーを変更するわけにはいかない。

こういうポリシーを持つ俺たちだけど。

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ときは忘年会シーズン。三人の夜の予定がぴったり会う日はそうそうはないんだよ。


で、ロードショー時期を過ぎた「若おかみは小学生」を上映してくれてる阿佐ヶ谷のミニシアターに白羽の矢を立てたわけだ。

観客は僕ら3人も含めて実に5人だった。 僕らの後ろの席にいかにも映画好きという感じのおじいさんが一人。中央の席に若い女の人が一人。 ザッツオール。
 

で、映画の中身はどうだったかというと。

よかったexclamation 感動した。 まさか文科省推薦作にやられちまうとは、という出来だった。

どういう話かというと、こういう感動的な物語。

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そんでもって、クオリティーはこの評価に尽きる。

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僕らは深く満足してユジクを後にすると、駅の反対側に回った。

昭和そのもののアーケード街を抜けると

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これまた懐かしい雰囲気のスーパーが2軒あった。

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阿佐ヶ谷っていう街はあれだね、住み心地がよさそうな感じがするよ。


で、僕らは定番のどこにでも必ずあるイタリアンに入った。

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で、マグナムボトルの白で乾杯した。

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で、口々に見てきた作品に賛辞を呈したわけだけど。

さすが総帥と巨乳派、とうてい及ばないと思ったね。

例えば、二人はみかこしが出てたなあと言い合う。 僕はこの少年の中の人が彼女だとはまったく気がつけなかった。

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あるいは別の用件があって今回のプロジェクトに参加できなかった若なしごれんのことも話題に上がった。

総帥「若は横浜のコンサートに出かけてる、パフュームだったかな」

僕ら「さすが現代の若者だ」

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総帥「いや、違う、なんだったっけな、たしかパがついてたと思うんだけど。。」

僕ら「パ、なんだろう、ピー・パピー。。」

総帥「それだ、パフィーだ」

僕ら「あんまり現代的でないかもだ」

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僕「でも、俺はパフィー好きだぜ。あの脱力感は買える。アニソンだって歌ってるし」

二人「アニソンってなんだっけ?」

僕「タイトルが出てこない。ほら、あの名古屋が舞台になってた。。」

二人「名古屋が舞台とだけ言われても。。」

僕 「チョンガーがちっさい子を引き取って育てるあれだよ」

二人 「ああ、あれか、あの鬼畜な物語」

僕 「そうそう、女子が大きくなったら結婚しちまうという鬼畜な話」

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一同 「思い出したっ、うさぎドロップだexclamation

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これがそのうさぎドロップの主題歌。 

ただし、アニメ嫌いの方々にも見てもらえるように実写版のPVにする。 これがねえ、小さな恋のメロディか打ち上げ花火、下から見るか横から見るか、という感じでほのぼのさせてくれるんだよ。

PUFFY 『SWEET DROPS』


https://www.youtube.com/watch?v=2fpj7FfF8XI


そんなことで、今回もいろいろ食べて

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白が空いたら、赤を入れて

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いつものヘーゼルナッツが品切れだというので、イタ飯のデザートっつったらこれだろというティラミスを平らげて、楽しい宴を終えたのだった。

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ちなみに僕らはそういうチープな夜を過ごしたわけだけど。

阿佐ヶ谷には有名店もある。

例えばアマチュア相撲界の巨人の奥様が女将をやっていて

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某私立大学で出世するための登竜門と文集砲などのマスコミで騒がれたちゃんこ屋さんがあるそうだ。

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とはいえ、僕はなにしろこないだ生まれて初めて阿佐ヶ谷駅に降り立った駆け出しなので、この街に関する話題はそれほど持ち合わせていない。

なので、阿佐ヶ谷というとなんか連想しちゃうこの人のことなどを少し語りたい。

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お顔だけでわかりましたかね。この人です。

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色川武大の方でおなじみの方もいるかもしれない。

僕の場合はなんといっても「朝だ、徹夜だ」からついたというペンネームで紡ぎだされるまさに昭和そのものの世界に痺れた。 

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学生時代にこれを読んでぶっ飛んじゃってね。

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社会人になって独身寮で一緒になった相棒から勧められたこれにも唸らされた。

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ちなみに現代のアニメ界でも、昭和キャラのリバイバル作品でこの名作のパロディが作られている。ヲタクな現代の若者にはこれを機会に昭和の原典にもあたってもらいたいものである。

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僕は角川文庫というのは表紙があざとい感じがして、同じ作品が出てるなら新潮や岩波の方を選ぶけど。

阿佐田哲也の諸作およびこれらを世に問うた功績は多としている。

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同じく僕は角川映画というのも総じていけすかないと思っていたけど。

この作品は阿佐田哲也の世界をよく再現していたと思う。好きな一作だ。

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最後になんで平日の真っ昼間にこういうおバカな日記を書けたか説明しておくと。

今日は年休を取ったからだ。

今週、来週は忘年会のピークなもんで、少し体を休めようと思ってね。

そういう脱力してダラダラしたいときにおあつらえ向きの一曲で締める。

PUFFY 『渚にまつわるエトセトラ』


https://www.youtube.com/watch?v=oVVrICEKdsQ
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