昨日はかなり飲んだ。 東京から本部の人が来て会議をやったんでね。
僕ともう一人とで会議の後に連れ出して飲んだ。
サラリーマンをやってる人にはおおむねご賛同いただけると思うんだけど。
会議よりもそっちの方が大事だったりするんだよ。呑みにけーしょんというやつだ。
1軒めはちょっとした割烹なんだけどお酒飲み放題980円という東京ではまずお目にかかれない店に案内した。
で、ハイボールをガンガン飲んだ。で、本部のウラ話とかをいろいろ教えてもらった。
で、もう一軒行こうぜということで寿司屋に寄って、ポン酒を飲んだ。
そこでお客人とは別れたんだけど。 もうちょっと飲むべと同僚を僕の宿舎に連れてって、二人でコンビニのワインを飲んだ。
で、彼を送り出したあと、そのままベッドに転がり込んだ。
当然のことながら、今朝は二日酔いで頭ガンガンだった。
で、11時ころにようやくベッドから出て、陽光がさんさんと降りそそぐベランダで目覚めの一服をつけながらこう思った。
これは絶好のおはつてんてん日和だ。 散髪のことね。
こないだ散髪したのが3月5日の日曜日。2カ月半たって髪はかなりボサボサになってる。しかも、昨晩はシャワーを浴びないで寝たので、ほどよく油ギッシュになってる。
こういうコンディションのときに散髪してもらうとねえ、すごく気持ちいいんだよ。
で、こないだ見つけた近所の床屋さんに予約の電話を入れた。
そしたら、2時に来てくれということだった。 ちょうどよい。
で、とことこ出かけたわけだ。
お店はこないだと同じく若いオーナーさんと助手のお姉さんの二人でやってた。
で、すぐに席に案内された。 オーナーさんが髪をカットしてくれる。
耳は出しますか? お願いします。
会話はこれだけ。 しゃっしゃっと髪をすいて切ってくれる。
実に理想的な散髪でしょう。
一方、隣の席ではお姉さんがシャンプーしながら若いお客さんとお喋りしていた。
それを聞くともなしに聞いてたんだけど。 なかなかテンポのよい会話だったよ。
お客さんは中国に行ってきたところだそうで。 あっちは果物がやけに安いということを話してた。
スイカを丸ごと一個買って、半分に切って、それをまた切って食べた。
で、残りの半分をとっておこうとしたら、現地の人にスイカをとっておくなんて信じられないと言われたんだと。
あっちじゃ、1個100円かそこらなので、余ったら捨てるのがふつうなんだそうだ。
で、マンゴーなんかも安いという話になって。
じゃあ、どうして、輸入して商売する人が出ないんだろうとなって、検疫かなんかの関係かなあとなって。
お客さんがそういえばということで、外来のカミキリ虫が入ってきて桜が大変なことになってるらしいというようなことを話した。
そのカミキリ虫は桜を専門に食べる。 幹の中に入って食い荒らすので、殺虫剤が効かない。 被害を広げないためには桜を切るしかなくて、どこだか忘れたけど名物の桜並木がさんざんなことになった町があるんだと。
で、今チェックしてみたら、たしかにそういうカミキリ虫がいるそうだ。
クビアカツヤカミキリというやつ。
埼玉の草加市では葛西用水沿いに並ぶ桜の幹に「見つけたら踏みつぶしてください」というウォンテッドポスターを貼っているそうだ。
で、外来生物が入り込むとやっかいなことになることが多いという話になり。
お客さんがアリゲーターガーという魚のことを話した。
でかいのは2メートルにもなる肉食の魚で、鑑賞用に輸入されてるんだけど、成長すると飼いきれなくなって近所の川に放す輩がいるんだと。
で、お客さんによると、その巨大鰐魚が最近、大阪城のお堀でも発見されたんだと。
で、チェックしてみたら、これまた本当だった。 2匹確認されたそうだ。
そしたら、お姉さんがええっと声をあげた。
もうすぐ大阪城でトライアスロン大会が開かれて、出場者はお堀で泳ぐんですよ〜
今度はお客さんがええっと声をあげた。
あのお堀の水、かなりバッちそうだけど、大丈夫なのかなあ。
水質検査したらOKだったそうで、大阪では初めてのトライアスロン大会なので申し込みが多いらしいですよ〜 でも、アリゲーターガーに襲われたら大変ですね〜
まあ、アリゲーターガーは人は襲わないようだけど。
でもあのお堀、亀がいっぱいいますよね。 うん、よく見かける。 泳いでて亀にぶつかる人がでるんじゃないかしら。
で、それにしても、あの水が口に入っても大丈夫なのかなあという話に戻って。
まあ、道頓堀に比べればマシだろうということで二人の意見が一致したところで、シャンプーが終わって、そのお客さんは引き上げていった。
ちょうどほぼ同じタイミングで僕のヘアカットも完了した。
で、お姉さんがオーナーとチェンジして僕のシャンプーに取り掛かった。
僕は今回はシャンプーに追加して「オレンジクール」を注文していた。
なにかというと毛穴マッサージ。 オプション料500円。
いや、こないだこの床屋のことを日記で紹介したときさ。
オッサレな雰囲気でカットの腕は確かだしサービスも行き届いてた代わりにお値段は高めで2900円だったと書いたら。
何人かのマイミクさんがその値段はむしろ安いというコメントをくれてね。
そおか、安いのであるか。であるなら次はオプションも頼んでみようと決めてたんだよ。
で、そのオレンジクールなるものをお姉さんに施してもらったんだけど。
気持ちえがったあ!
なんか専用のジェルを頭皮にすりこんでくれる。そうすると、頭皮がすうっと冷えた感じになる。 そこを指先で丹念に揉んでもらう。
いやあ、もう、快感そのもの。 オレンジクール、最高!
夏場は特にカットなしでオレンジクールだけを頼むお客さんも多いそうだ。
シャンプーとセットで1500円。 いいかもだなあ。
それに頭皮マッサージはいかにも髪の毛維持に効能がありそうだ。
前回の日記に載せたやけにビジュアル的でない写真をご覧いただいた方はおわかりのように。 僕も年相応に髪の毛が心細くなってきてるんでねえ。
1500円で気持ちよくなっておまけに髪の毛にもよいというのはなかなか魅力的だと思うわけだ。
一方、これまたその非ビジュアル写真をご覧いただいた方はおわかりのように。
僕は髪の毛の絶対量はまだそこそこには命脈を保っているんだけど。 その白髪化は年相応どころじゃなくて、非常なる進行が続いている。
これはもう開き直るしかないと思っている。
今さら染める気もしないしね。
ロマンスグレーと言ってくれたマイミクさんもいたけど、もちろんそういのではない。
ロマンスグレーというのは、あくまでイケメンの上に白髪が乗っかってる場合に成立する表現なんだよ。 例えば、こういう人ら。
そうでない場合は単なるシラガオヤジになるしかないわけだ。
ちょうどあれだ、村上春樹がエッセイで書いてたバチェラーみたいなもんだ。
欧米には Bachelorなる独身男の一群がいて、パーティーでご婦人方の注目を集める。
しかしとハルキ・ムラカミは言う。
それは金持ちのイケメンだけに当てはまる現象なのだと。
単なる中年の独身男はBachelorにはなりえないので誤解のないようにと。
で、僕自身の白髪問題に戻ると。
あの非ビジュアル写真を撮ってくれた相棒のろまさんは、これをmixiにアップすると内田裕也と勘違いする人が出るかもしらんぞと忠告してくれた。
むむ〜 否定しきれんところがつらい。
このまま年食って髪や髭を伸ばし放題にしたら、マグマ大使とその嫁さんと子供を作ったあのじいさんの域にまで達してしまうかもしれん。
ただし、白髪は手入れさえしとけば、ロマンスグレーにはなれなくとも、知性を感じさせるアイテムにはなりえる。
たとえばプロレス界に象徴的な男がいた。
僕は一流のヒールにはクレバーな人が多いというのを持論にしている。
多少おつむが弱くともつとまるベビーフェイスと好対照だ。
その代表的な存在が「銀髪鬼」フレッド・ブラッシーだ。
「俺の邪魔をするやつは殺す。たとえそれが俺のおふくろでもな。」
このブラッシーのセリフは殺してやる!とわめくだけの並みのヒールには思いつかない。
母親殺しというタブーを口にして凄みをきかせたブラッシーは頭がきれた。
村松友視が「私、プロレスの味方です」で喝破した通りだと思う。
さらにその弟子はジ・インテリジェント・センセーショナル・デストロイヤーというリングネームでデビューして、自分でインテリと名乗るとはただものじゃないとジャイアント馬場をしていわしめた。
この二人に共通するのは、頭がいいことだ。 あと日本を好きなこと。
なので、いろんな読み物に登場している。
と、大分話が脇道にそれちゃったけど。
そういうことで、白髪はそんなに否定されるものではないのだ。
日本を代表する知性的な人物もみごとな白髪だ。
実は僕は周りの複数の知人からこの人に風貌がクリソツだと言われていてねえ。
誰かというと、映画では渡辺謙が演った人だ。
もちろん僕は渡辺謙には似ても似つかないんだけど。
ご本人にはたしかに通じるところがあるツラだと思う。おそれ多いことだけど。
はやぶさの川口淳一朗教授。
なので、マンガばっかり読んでないで、少しは外見に見合う教養を身につけねばとこの日記を書きながら思ったのでありました。
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