mixiユーザー(id:17515094)

2021年05月10日07:49

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そもそも購買力という土壌が疲弊している国

運転して楽しい車が販売されない時代はいつまで続くのかという記事を見つけた。
運転して楽しいと言いつつ、要はスポーツカーをメーカーが作ってないって話をホンダを中心に語っている。
記事のラストはスイフトスポーツやアルトワークスの人気を引き合いに出し、5ナンバーライトウエイトクラスの復活を希望するなんて締め方がされている。

記事の核心はやはりスポーツカーは作っても売れないという考えだ。
それはその通りで昨今の大衆は車に利便性を求めている。でもこれは逆を言えば性能と引き換えに車の都合を優先させなければならないスポーツカーとは相いれないものでもある。
大金をはたいて不自由な車を乗ろうなどとは車好き以外思わない。
実際、所有されているフェラーリなどのスーパーカーは持つことに目的を置かれていて、普段の足から使う者は多くはない。

それ以前に一番大きな問題として日本の現状というものがある。
総合物価では下がっていると言われる日本経済だが、生活に必須なもので見れば未だ物価は上昇傾向にあり、対して給料の引き上げ率はこの20年変化があまりないのだから実質給与は減少傾向にある。
人間、というよりは生き物である以上は生活する・生きていくというものが最優先目標となるため、それに影響が出そうなものは自然と選択肢から排除されるのもまた自然の流れ。
大半の日本人が経済的に困窮しだしているので娯楽に金額を避けなくなってきている。だからいくら維持のしやすいライトウエイトクラスのスポーツカーを販売しても費用対コストで物を見る昨今ではどうしても不利になる。そんな話だ。

若者の車離れなんて声がちょっと前は世間を賑わせていたが、実際の所車好きはやはり一定数は存在して、スーパーGTなどの人気も相変わらず高い。
にも拘らず購買力につながらないのは生活で手一杯という現実があるからだ。

日本のスポーツカーの衰退。
結局のところそれはメーカーのせいではなく、この国が行ってきた経済対策の結果が負の面として表出した一面に過ぎないと私は思う。
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