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2020年10月07日19:56

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「映像研には手を出すな!」

2020年1-3月期にNHKでアニメ版が放映された「映像研には手を出すな!」の実写作品だ。
アニメ版は湯浅政明が監督、このところ劇場作品で今一つな状況が続いていたが、この作品で力量を思う存分に見せつけてくれた。
何しろオープニング、エンディングを含めて、どの回も1秒漏らさずすべて「神」と言える出来だった。
この「神」アニメを見た後で実写版に満足感を得られるかはかなり疑問で、しかもメインキャストは乃木坂のメンバー、しかも主役の浅草がエースメンバーの齋藤飛鳥だ。
乃木坂ファン目当てのグズグズ作品になることも覚悟していたのだが、TV版も含めて監督の英勉がきっちり仕事をして作品の世界観を見事に実写で再現していた。

「咲-Saki-」、「賭ケグルイ」同様、この作品もTVドラマ版を数話放送した後、劇場版が公開されている。
TVドラマ版は、3人が芝浜高校で出会ってから映像研が同好会として認められるまでの6話構成、劇場版は学園祭でロボアニメが上映されるまでを描いている。
当たり前ではあるが、アニメ版オリジナルで付け加えられた金森と水崎の過去エピソードはなかった。

映像研の3人は、学校が金銭授受のあるコメットAへの参加を認めなかったため、急遽、最初は参加を見送る予定だった学園祭での上映を目指すことになった。
時間がない中で浅草(齋藤飛鳥)、水崎(山下美月)の二人は作品を作り上げ、金森(梅澤美波)は他の部を廃部に追い込んでまで上映会場を確保する。

作品のキモは、浅草の妄想メカである。
浅草はこだわったプロットからメカの動きを考え、さらにストーリーを考える。
アニメ版はこの浅草の妄想メカの動きが見事だった。
CGを使用しても、実写版ではこの妄想メカは表現できないのではと考えていたのだが、想像をはるかに超えたクオリティで、あたかも3人の目の前で実際に動いているかのようだった。

そしてメインキャストの3人だ。
特に齋藤飛鳥の浅草は、アニメ版の浅草とはかなりキャラが異なるものの、それでも人見知りで面倒くさい浅草のキャラが十分表現されていた。
梅澤美波の金森も、ややアクが薄い感じもしたが悪くなかった。
山下美月の水崎も十分及第点だ。

また、上水部、下水部などのあり得ない部活動も、世界観を壊さずに再現されていた。
アニメ版は「神」だったが、実写版もなかなかの出来栄えである。
そもそも作品自体がかなりマニアックな内容だけに、万人に評価されるとはとても思えないが、それでもこの作品のファンなら十分満足できるレベルと言えるだろう。


95.映像研には手を出すな!


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