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2020年03月26日07:40

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「ちはやふる -結び-」(再)

おそらくプロ野球の開幕が延期になったため、その穴埋めで地上波で放送されたと思われる「ちはやふる -結び-」を録画して見る。
日記でも何度も書いているが、何度見ても青春映画の金字塔と言える作品だ。

今回は放送枠が2時間だったため、かなりカットされたシーンが多かった。
特に、この作品でかなり多く描かれていた周防(賀来賢人)と太一(野村周平)が大幅にカットされていた。
最初の二人の邂逅で、周防が太一に菓子を進めながら「君は(かるたを)一生懸命頑張る人?」と尋ねるシーンは全体を通してもやや重要なので、このシーンがカットされたのはやや残念だ。
おそらくこのバージョンが今後の地上波放送のデフォルトとなり、周防が尋ねるシーンを見ることはなくなってしまうだろう。

だがそれでも、やはりこのシリーズは3作とも素晴らしい作品だと思う。
中でもこの「結び」が一番完成度が高いと思うが、それはやはり、周防名人役の賀来賢人が強烈な存在感を発揮しているからだ。

これも何度も書くが、このシリーズは主役級の3人よりむしろ、脇役の存在感がすごい。
特に「上の句」では机君こと駒野勉役の森永悠希、「下の句」ではクイーン若宮詩暢役の松岡茉優がいい演技をしていた。
また全編を通して、かるた会の指導をする神主原田の國村隼と、かるた部の顧問宮内役の松田美由紀のセリフが、ポイントポイントで心に響く。
肉まんの矢本悠馬、大江奏の上白石萌音のキャラも立っており、「結び」から登場する菫の優希美青と筑波の佐野勇斗の青臭さ、そして千早と詩暢の間に割って入る実力の持ち主、伊織の清原果耶の演技も素晴らしかった。

原作は少女漫画だが、友情、努力、勝利の「ジャンプ三原則」が見事にそろっており、脚本、監督を担当した小泉徳宏の実力がこれでもかと発揮されている。
時間を経つほどさらに評価され、後世に残る作品であることは間違いない。


52.ちはやふる -結び-(再)
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