タイトルが「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」なので、バットマンのスピンオフでハーレイ・クインの物語かと思ったが、どちらかと言えば「BIRDS OF PREY」の誕生の物語のようだった。
前作「スーサイド・スクワッド」の後、ハーレイ・クインはジョーカーに捨てられていた。
しかしそこはハーレイ・クイン、別れを悲しむもゴッサム・シティで渋太く活躍していた。
彼女がジョーカーと別れた事を知らない人間は、ジョーカーからの報復を恐れて彼女に手を出せなかったのだ。
そんなゴッサムでは、クロスボウによる殺人事件が多発していた。
ある日、ある事がきっかけでハーレイがジョーカーと別れた事が知れ渡ってしまい、皆がそれを彼女の前で揶揄し始める。
その事でハーレイはバーで男をボコボコにするのだが、その男はゴッサムを支配下に置きたいと考えるブラックマスクことシオニスの運転手だった。
ハーレイは拉致されそうになるのだが、シオニスが経営するバーの歌手ダイナ・ランスに助けられる。
その現場を盗み見ていたシオニスは、ダイナの腕を見込んで彼女を運転手兼ボディーガードに任命する。
ゴッサム市警のモントーヤ刑事は、いくつも功績を上げていたがすべて上司に手柄を横取りされ、いつまでたってもペーペーの刑事だった。
現在もクロスボウの殺人事件を追っていたが、いつも通り警察内で上司ともめていた。
その時、ハーレイ・クインが警察に乗り込んでくる。
留置所にいる天才的泥棒少女のカサンドラを救い出しに来たのだ。
カサンドラは、シオニスのグループからダイヤを盗み出していた。
そのダイヤはかつて、ゴッサムを仕切っていたバーティネリ家の所有物で、バーティネリ家の財産の隠し場所が記されていたのだ。
バーティネリ家はシオニスに皆殺しにされ、ダイヤもシオニスの手に渡っていたのだが、カサンドラがそれを盗んでしまう。
再び捕まっていたハーレイは、シオニスにダイヤを手に入れて持ち帰ると約束して解放された。
そしてカサンドラからダイヤを受け取るために、留置場のカサンドラは救出しに来たのだ。
カサンドラを救い出したハーレイは自分の部屋に戻るのだが、部屋の持ち主に裏切られカサンドラと逃げ回ることになる。
ハーレイはカサンドラからダイヤを受け取ってシオニスに渡すため、遊園地に来るようにシオニスに連絡した。
ハーレイは遊園地で、ダイヤを飲み込んだカサンドラに排泄させようとするのだが、その間にも警察や殺し屋などが次々と彼女を狙ってやってくる。
その中には、クロスボウの謎の殺し屋も混じっていた。
「BIRDS OF PREY」とは、まったく知らなかったがDCユニバースの重要なユニットのようである。
映画を観た後Wikiで調べたら、バットマンがいなくなった後、ゴッサム・シティの平和を守る女性のユニットとの事だ。
イメージとしてはチャーリーズ・エンジェルに近いかもしれない。
ハーレイを関して偶然知り合う事になったブラックキャナリーことダイナ、モントーヤ、そしてクロスボウの殺し屋ハントレスの3人が、この作品で「BIRDS OF PREY」を結成する。
そしてこの後の作品では、ハーレイ+カサンドラ vs BIRDS OF PREYと言う図式になるのだろう。
日本語タイトルは「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」であるが、実際には「BIRDS OF PREYの誕生」の方が正しいと思う。
この後バットマンがジャスティス・リーグ内でどういう活動をするのかわからないが、BIRDS OF PREYはおそらくバットマンとは別行動で、ハーレイや他の悪党からゴッサムを護ると思われるからである。
最初からそのことがわかっていれば、この作品も納得して観ることができたかもしれない。
ハーレイがとにかく無茶苦茶しまくる映画だと思って観に行ったのだが、実際にはピンチになるシーンも多く、BIRDS OF PREYにかなり助けられることになる。
作品としては悪くなかったのだが、期待とはちょっと異なる内容だったため、観終わった後少しモヤモヤしたものが残ってしまった。
51.ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey
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