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2020年03月17日21:56

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「ジュディ 虹の彼方に」

「オズの魔法使い」で一躍スターダムを駆け上がり、「スタア誕生」などにも出演したジュディ・ガーランドの伝記作品だ。
主演のレネー・ゼルウィガーが、本年の米アカデミー賞主演女優賞を受賞している。

ロスで幼い娘、息子とともにショーを行っていたジュディは、料金滞納でホテルを追われるほど困窮していた。
仕方なく、子供たちの父で3番目の夫だったシドニーのところに転がり込むが、子供たちを心配したシドニーと口論になり、一人で家を飛び出してしまう。
2番目の夫との間の子、ライザ・ミネリに会いに行き、そのパーティで知り合った男からロンドンのライブ・ショーの仕事を紹介され、単独で渡英することを決意する。

ジュディが「オズの魔法使い」を撮影していた頃、自由はほとんどなかった。
太らないように極端な食事制限をされ、眠る時間もないほど働かされた。
結果、ジュディはスターとなるのだが、その代償として精神は蝕まれていき、アルコールと薬物依存になってしまった。

ロンドンでの最初のライブは成功だった。
ゲイのカップルと仲良くなるなど、仕事は順調に運ぶかに見えた。
だが子供と別れた事もあり、ジュディは次第に孤独感を強めていく。

本作は、ロンドン公演中のジュディをメインに描かれている。
奔放にふるまって周囲を振り回すジュディだが、それは彼女が少女時代に受けた待遇が影響していた。
その振る舞いで「スタア誕生」でのアカデミー賞受賞を逃すなど、かなり波乱万丈な人生を送っているのだが、脚光を浴びていた時代をカットして晩年のロンドン時代のみを取り上げているため、彼女の孤独感がより強く表現されていたと思う。


49.ジュディ 虹の彼方に
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