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2020年02月19日06:54

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「影裏」

原作は文学界新人賞と芥川賞を受賞、監督は大友啓史という事で期待して観に行ったのだが、想像とは異なる作品であった。

今野(綾野剛)は医薬品会社で営業をしていて、本社から東北の営業所に転勤となった。
ある日、同い年の同僚の日浅(松田龍平)と知り合い、二人は仲良くなる。
初めて東北で生活する今野に、地元出身の同僚日浅はなにかと親切にしてくれ、休みの日は二人でよく釣りに出掛けた。
日浅はとらえどころがない部分もあったが、今野はあまり気にしていなかった。
だが、ある日突然日浅は会社を辞めてしまう。
日浅と音信不通になってしまった今野は、一人で釣りに行くなどして過ごしていた。
そしておよそ半年後、日浅が突然今野の部屋を訪れる。
日浅は互助会に就職して営業マンになっていた。
営業成績は好調だと日浅は言っていたが、しばらくすると今野にノルマが達成しないから契約してくれと言い出した。

その後、日浅は今野をアユの夜釣りに誘う。
そこでつまらないことから言い争いになり、二人の仲は疎遠になってしまう。
そして東日本大震災が発生、日浅は行方不明となってしまった。
今野は日浅がどこかで生きているのではないかと捜し始めるが、そこで本当の日浅を知る事になる。

はっきり言って、非常にテンポの悪い作品だ。
今野と日浅の出会い、そして二人が仲良くするシーンが非常に長い。
今野が本当の日浅を知るのは、残り1/4くらいからだ。
その間、今野が同じアパートに住む住人に怒られたり、その住人が死去したりなどのエピソードが入るが、ストーリー全体から孤立した意味のないエピソードになってしまっている。
今野の性癖についても語られるが、それもストーリー全体には大きな影響を与えていない。

綾野剛が演じる今野が最初から最後まであまりにも淡々とし過ぎていて、何が主題なのかまったくわからない作品になってしまった。


37.影裏
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