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2020年02月17日07:05

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「1917 命をかけた伝令」

アカデミー賞は逃したが、「全編ワンカメ編集無し」という事で話題になっている作品だ。
正確には画面が真っ暗になったシーンを含め、素人目に見ても編集が入っているのは明白だが、「全編ワンカメ編集無し」という触れ込みがなくとも、充分評価できる作品であった。

スコフィールド(ジョージ・マッケイ)は、上官から呼び出されたトム(ディーン=チャールズ・チャップマン)と一緒に指令室に行った。
するとエリンモア将軍(コリン・ファース)から、友軍のD連隊が明朝、撤退するドイツ軍を追撃する準備をしているが、空撮によるとそれはドイツ軍が用意した罠で、このまま進軍すれば全滅は必至である、それをD連隊に伝令して欲しいと命令を受ける。
D連隊のもとにたどり着くには前線を突破し、さらにドイツ軍の塹壕を乗り越えなければならない。
将軍は空撮でドイツ軍の塹壕はもぬけの殻だから安心しろというが、実際に前線を護る小隊は、直前にも攻撃があったからドイツ軍は撤退していない、敵陣に向かうのは自殺と一緒だと言う。
スコフィールドは敵陣に向かうのをためらうが、D連隊にはトムの兄ジョセフが注意として在籍していた。
トムは命令を守ると敵陣へと向かい、スコフィールドもトムに追随する。

前半、スコフィールドとトムが二人だけでD連隊に伝令として向かう緊迫感がハンパない。
突然の爆発シーンでは思わず体がびくっと反応してしまった。
途中、別の隊と合流するものの、橋が落ちているため隊は遠回りをしなければならないという設定で再び別行動となる。
そのあたりのメリハリも上手い。
中盤の、狙撃兵と鉢合わせしてしばらく気を失うシーンから敵が支配する市街地、そして川に流されるシーンあたりはやや強引な展開だったが、ラストのスコフィールドが最前線を疾走するシーンは圧巻以外の何物でもなかった。
正直、最初は「全編ワンカメ編集無し」と言う部分が気になりすぎて、セリフがあまり頭に入ってこなかったのだが、指令室で命令を受けてから後は、スピード感と緊迫感で逆に「全編ワンカメ編集無し」という部分をすっかり忘れてしまった。

前線のシーンでは死体がゴロゴロ転がっていてやや生々しいが、戦争映画としてもAクラスの映画であった。


35.1917 命をかけた伝令
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