福田雄一監督で話題になっているが、個人的には福田作品の中では外れに入るのではないかと思う。
アニヲタの成海（高畑充希）はヲタである事を隠して1年交際した彼にフラれ、かつ職場にもヲタである事がバレて転職をする。
転職した会社ではヲタである事を隠そうとした成海だが、その会社には幼馴染で強度のゲーヲタである宏嵩（山��賢人）がいた。
宏嵩はゲーヲタである事を隠さず勤務しており、成海にもヲタ同士として接しようとしていた。
成海は慌てて宏嵩を制止するが、成海の事情を知った宏嵩は、自分と付き合わないかと提案する。
利害関係が合致すると判断した成海は宏嵩と付き合い始めることにする。
最初は良好な関係を築くものの、しだいに二人は「付き合う」と言う感覚がズレていることに気づき始める。
福田雄一お得意の、ショートコント的な笑いでストーリーをつなぐ作品になっている。
それぞれのシーンはそこそこ笑えるものの、「ヲタ同士のカップル」というワンテーマのため、ストーリー全体にメリハリがほとんどない。
ラストも大きなオチがあるわけでもないため、観ていて途中でダレてしまった。
最初からそういう展開になることがわかっていたため、雰囲気を変えるためにミュージカルテイストにしたと思うのだが、そのミュージカルがやや正統過ぎたか。
個人的には悪くないと思ったが、それが原作ファンに受けいられたかどうかは、やや疑問が残る。
途中、ヲタ用語が多いセリフには画面にニコ動風に字幕が入るのだが、ミュージカルの歌詞にも字幕が入った方がよかったと思う。
予告編を観た段階でそれほど期待できないかなと思っていたが、ほぼ予想通りの作品であった。
34.ヲタクに恋は難しい
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