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2020年02月03日06:55

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「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

ある朝、家政婦のフランが主人のハーラン・スロンビーに朝食を持っていくと、ハーランは書斎でクビを切って自殺していた。
ハーランは推理小説の大家として著名であり、自らの出版物を発行する出版社も持っていた。
ハーランの死は大きなニュースとなる。

看護師のマルタは、ハーランの専属の看護師だった。
ハーランはマルタを単なる看護師としてではなく、なんでも話せる友人として家族よりも信頼していた。
家でハーランの悲しみに暮れるマルタに、警察が事情を聴きたいので屋敷に来てくれと連絡が入る。

事情聴取をしていたのはエリオット警部補とワグナー巡査だ。
ハーランが自殺した夜はハーラン自身の誕生パーティで、一族が全員参加していた。
ハーランの長男ニールは15年ほど前に他界しており、その妻ジョニと孫のメグの面倒をハーランが見ていた。
長女のリンダはリチャードと結婚して、自ら興した不動産会社を経営していた。
リンダとリチャードの間にはランサムと言う息子がいたが、ランサムは一度も仕事に就いたことがない。
しかしなぜかハーランは、孫のランサムを溺愛していた。
次男のウォルターはハーランの出版社のCEOを任されており、結婚したドナとの間にジェイコブと言う男の子がいた。
しかしこのジェイコブは引きこもりてきな性格で、さらにネトウヨの気もあった。
屋敷にいたのは上記の家族のほか、家政婦のフラン、看護師のマルタ、そしてハーランの母親のワネッタだけだった。

鑑識の見立ては自殺であったが、エリオット警部補たちと一緒に事情聴取をしていた探偵のブラン(ダニエル・クレイグ)は、これは自殺ではないと推測していた。
自分のところに前金とともに謎の依頼が届いていたためだ。
だがハーランの書斎は屋敷の屋根裏にあり、自殺した時間は誰も屋根裏に上がったものはいなかった。
しかしそれでもブランは、自殺と考えるにしてもこの事件には大きな空洞があり、その空洞が謎のカギを握っていると考える。
そしてブランは、看護師のマルタが空洞を埋める何かを知っているとにらむ。

個人的な感想は、かなり回りくどいミステリーだ。
ハーランの死は自殺である事が濃厚で、ブランだけがそうではないと確信しているものの、エリオット警部補とワグナー巡査があまり殺人事件と考えていないため、捜査の進展に緊迫感がない。
家族たちも殺人の可能性を考えてお互いの腹の探り合いをするものの、自殺で決着すれば遺産が入ってくるため必要以上の詮索はしない。
そんな状況のため、ストーリーの展開がかなりモタモタしている。
前半は、誰が犯人かをわかりづらくするために家族間の人間関係が描かれるのだが、この部分が必要以上に長い。
ハーランが家族の中での権威が大きすぎるため、ズバリ言って誰が犯人であってもハーランを殺害する理由が弱いのだが、そうであるのに家族の人間関係が延々と描かれるため、観ていて飽きてしまった。
話が動くのは遺言状が公開された以降だ。
そこから話は急展開するのだが、前半と後半の展開の差が激しすぎる。

ダニエル・クレイグにクリス・エヴァンスが出演しているという事でちょっと期待して観に行ったが、はっきり言って期待外れだった。


32.ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
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