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2020年01月27日21:32

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「キャッツ」

ミュージカルは未見。
予告編を観て、もはや伝説に近いミュージカルの超人気作品をどう映画化するのか興味深かったが、はっきり言って期待外れだった。

ヴィクトリアは飼い主にゴミ捨て場に捨てられた。
そのごみ捨て場こは人間に媚びずに生きるジェリクルキャッツたちが集まっていた。
ちょうど、年に一度の舞踏会が開かれる時で、舞踏会では1匹だけ会場のエジプシャンの天井に登ることができた。
そして誰もが天井に登ることを夢見ていた。

中でも、悪党のマキャヴィティは誰よりもその思いが強く、候補となる他の猫をさらって監禁してしまう。
そして天井に登る猫を選ぶ長老のオールド・デュトロノミーさえさらってしまうのだった。

元々のミュージカルもそうらしいのだが、ストーリーはあってないようなものだ。
繰り広げられる歌とダンスを楽しむ作品と言っていいだろう。
だが、目の前で生の歌声とダンスが繰り広げられるミュージカルと比べて、スクリーンに投影される映画ではその迫力は比べ物にならない。
それがわかっていながら、なんの捻りもなくミュージカルをそのまま映画化している。
となれば魅力は半減し、酷評を受けても仕方がない。

もちろん映画化にあたっては、役者の演技に猫のCGを貼り付けている。
バックもすべてCGで描かれており、その美しさは評価できる。

しかし、そもそも演劇とはCGどころか特殊効果などいっさいない生の舞台で、役者の演技力で足りない部分を観客に想像させるところが醍醐味だ。
映画化にあたってその醍醐味すらすべて消し去ってしまっているのだから、作品として評価すべきポイントは何もない。
CGクリエイターの技量を見せるだけの、デモンストレーション的な作品になってしまっている。

わざわざミュージカルの大作を映画化した意味が、まったくわからない作品だった。


25.キャッツ
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