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2020年01月26日07:40

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「ジョジョ・ラビット」

非常に前評判の高い作品だったので期待して観に行ったが、想像していた内容とはかなり異なっていた。

ジョジョは第二次大戦中のドイツで暮らしていた。
小さいながらナチスに憧れ、心の中のヒトラーと会話をする日々を過ごしていた。
ある日1泊2日のナチス少年隊のキャンプに参加するのだが、そこで父親が脱走兵だとバカにされる。
さらに、上級生からウサギの首をへし折るように言われるが、それもできずに逃げ出してしまう。
しかし心の中のヒトラーに励まされてジョジョはキャンプに走って戻るのだが、勢い余って教官から手りゅう弾を奪い、しかもそれを投げそこなって自爆してしまった。
ケガを負ったジョジョは母親に迎えられて自宅に戻るが、ナチス入隊の望みを諦めきれず、軍の事務所に通って小さな仕事を請け負おうとする。

ジョジョはある日、自宅の屋根裏で物音がしていることに気づく。
壁を開くとそこには自分より年上の少女がいた。
少女はユダヤ人でエルサと名乗り、ジョジョの母親が匿ってくれているのだという。
ジョジョはエルサを軍に通報するか、心の中のヒトラーと相談するが結論は出ない。
そうこうするうちに、ジョジョはエルサの事がどんどん気になり始めていった。

ナチスの敗戦が色濃くなる中、疑うことなくナチスの正当性、勝利を信じるジョジョの行動を描く作品だ。
ナチスを信奉する一方で、気になるエルサにはついつい言い負かされてしまう。
心の中のヒトラーとの対話で、ジョジョの内面の葛藤が表現されている。

キャンプの隊長や、ケガをした後の事務所の責任者であるクレンツェンドルフ大尉との掛け合いもなかなか面白いのだが、日本人の笑いの感覚とは少しずれがあると思う。
ところどころでクスリとは笑わせられるのだが、大爆笑することはなかった。

また、戦争に対する風刺的要素もかなり直線的で、思っていた内容とはかなり相違があった。
コメディ映画という触れ込みでそのつもりで観に行ったが、個人的にはあまりハマれる作品ではなかった。


24.ジョジョ・ラビット
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