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2020年01月24日06:31

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「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」

ジャッキー・チェンが主演の作品だが、CGが多用されている。
おそらく撮影はスタジオ内だけだと思うが、こういうジャッキー・チェン作品はあまり観たくなかった、と言うのが率直な感想だ。

妖怪が跋扈していた時代、悪い妖怪を書物の中に閉じ込めて再生ができないよう焼く者が現れた。
そして良い妖怪は彼の仲間として働いた。

ある時代、プウ(ジャッキー・チェン)は冒険物語を書いてそれを子供たちに売り、生活を立てていた。
しかし彼の本職は悪い妖怪を「陰陽の筆」で書物に閉じ込めて焼く、妖怪ハンターであった。
そしてプウは、村で起きた盗難の犯人であるブタの妖怪を捕獲するのだが、その時に娘達が次々に行方不明となっている事を知る。
プウは娘たちを誘拐したの妖怪と戦うのだが、そこに謎の男が現れて割って入った。
男はチェイシャと名乗り、自分はかつて蛇の妖怪、一方誘拐犯の妖怪シャオチンは人間の女性だったが、チェイシャの気を取り入れて妖怪になってしまった、なんとかシャオチンを退治しないで人間に戻してほしいと訴えた。

ストーリー自体はファンタジーで、怪異短編集の最高傑作と言われる『聊斎志異(りょうさいしい)』を書いた清代中国の作家蒲松齢(ホ・ショウレイ)をモデルにしているらしい。
もっとわかりやすく書くと、西遊記に近い世界観である。
はっきり言ってかなり子供向けなストーリーなのであるが、それはまあ、なんとかギリギリ許容範囲かもしれない。

やはり問題は、CG多様の映像だ。
若いころはワイヤーアクションどころかスタントも使わなかったジャッキー・チェンが、CGの世界で動ている。
もちろん年を考えれば仕方ないことだが、アクションもかなり小ぢんまりした感じだ。
CGで顔の皺も取ったそうだが、子供たちに物語を語っているときのジャッキーの顔は、ズバリ言って「老けたなぁ」と思ってしまった。
CGにリアリティがまったくなくチープに見えるのは、日本人と中国人の感性の違いかもしれない。
とは言え、その部分もやはり違和感が非常に強かった。

これまでのジャッキー・チェン作品とは異なるCG作品と言う事である程度覚悟はしていたのだが、予想を遥かに超えるレベルのチープ感に、言葉では言い表せないショックを受けた。
もうこれで、ジャッキー・チェン作品は卒業かな、と感じさせる作品だった。


22.ナイト・オブ・シャドー 魔法拳
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