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2020年01月22日06:03

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「記憶屋 あなたを忘れない」

織守きょうやという人の作品で、原作は日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しているそうだが、映画はホラーではなくサスペンスに近い感動作品だった。

遼一(山田涼介)はネットで都市伝説の「記憶屋」の情報を探していた。
ある日突然、大学卒業後に結婚を約束した恋人の杏子(蓮佛美沙子)が、遼一の記憶をすべてなくしていたからだ。
遼一は子供の頃、幼馴染みで同じ大学に通う真希(芳根京子)が誘拐にあったが、その時の記憶をまったくなくしていることを思い出した。
記憶を丸ごと消し去る記憶屋は本当にいると信じていたのだ。
そして記憶屋なら、杏子の消された記憶も復活できるのではないかと思っていた。

遼一は通っていた大学の先輩の高原(佐々木蔵之介)に相談をする。
高原も別の案件から記憶屋の存在を探っていた。
二人は幼い頃に遼一と真希が住んでいた広島を訪れ、記憶屋の情報を収集する。
そして記憶屋が都市伝説で語られるような怪物ではなく、人の嫌な記憶を消す存在だという事を知る。

二人が広島から戻ると、高原の助手で記憶屋捜索の手伝いをしていた七海(泉里香)から、杏子についての記憶が消されていた。
高原は記憶屋が自分たちのすぐそばに近づいていると考え、ネットで呼びかけ接触を図ろうとする。

主演はHey! Say! JUMPの山田涼介で、「暗殺教室」「グラスホッパー」「鋼の錬金術師」などに主演しており、これまではクールな役ばかりだった。
今回はかなり感情を表面に出す、それも悲しみや焦りを表現する役であったが、それほど悪くはなかった。
対照的に真希役の芳根京子がいつも明るいキャラで、このコントラストが上手くマッチしていた。

映画は原作とはかなり異なるようだが、起承転結がしっかり付けられており、かつ高原のバックグラウンドでかなり泣かせてくれる。
少々ネタバレになるが、ラストもあまりハッピーエンドとは言えないが、観ている者はその切なさに涙しながらも納得をさせられる落とし方だった。

山田涼介目当ての若い女性が多かったせいか、劇場内でのすすり泣きという点では、昨日感想を書いた「ラストレター」より多かったかもしれない。
特に山田涼介に思い入れがなくても、十分満足できる作品であった。

20.記憶屋 あなたを忘れない
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