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2019年12月13日20:07

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「THE INFORMER/三秒間の死角」

原作は海外で評価が高いらしく、なかなか面白い映画ではあったが、説明が不足しており人間関係を含め少々わかりづらい作品であった。

ピート・コズローは殺人の刑で服役していたが、特殊部隊の頃の射撃の腕を見込まれてFBIにスカウトされ仮出所していた。
そして潜入捜査のため、麻薬コネクションと接触する。
そのコネクションはポーランド大使館の職員が持ち込んだ麻薬をさばいており、ピートは麻薬取引の現場にFBIを踏み込ませるべく準備をしていたのだが、その取引現場に現れたのはやはり潜入捜査をしていたニューヨーク市警の警官だった。
警官は明らかに不自然な言動を取っており、ここで何もリアクションを取らなければ逆に自分が疑われると思ったピートは、警官に質問を繰りかえす。
返答に困った警官は身分証を掲げて拳銃を構えるが、その場で射殺された。
予定が狂ったピートは外で待ち構えていたFBIに連絡、するとFBIはピートを見捨ててその場を立ち去った。
取引に失敗したことで、コネクションのボスはピートに刑務所に戻り、中毒の囚人が出所後に組織の麻薬を買うように、刑務所内の麻薬の流れを握れと命令する。
ピートは刑務所に戻る事を拒もうとしたが、家族が組織に狙われる可能性があったため仕方なく刑務所に戻ることにした。
一方FBIのウィルコックス刑事は、FBIが家族を護るから組織のメンバーと顧客リストを渡すように要求する。
しかしウィルコックスは上司のモンゴメリーから、自分たちが市警殺害事件で追及される可能性があるので、ピートを切るように命じられていた。

ピートは四面楚歌の状態で刑務所に戻るが、組織やFBIから受けられるはずだった支援体制がまったくない状態だった。
そこで妻に電話し、万一のために記録していたウィルコックスとの会話の記録を、ニューヨーク市警の刑事に渡すよう告げる。
事件の概要を暴露して、なんとか身の安全を保とうとしたのだ。
しかし会話を記録したテープは、ウィルコックスの手に渡ってしまった。
窮地に陥ったピートは、看守を人質に取り刑務所内で立てこもることにした。

なかなか早いテンポでストーリーは進み、序盤も設定がよくわからないままいきなり麻薬取引のシーンになり、ニューヨーク市警の警官が殺される。
その後もピートはFBI、ニューヨーク市警、麻薬コネクションの間で立ち回りを余儀なくされるのだが、それぞれとの本当の距離感も表現されないので、どこに伏線が張られているのか、推理をすることもできないままストーリーがどんどん進んで行く。
クライマックス直前で、刑務所内でピートは囚人に襲われるのだが、誰の指示によるものかもよくわからなかった。
ラストも、ピートが安全になったのかどうか、微妙な終わり方である。

原作に忠実に映画化したのかもしれないが、文字で表現されている説明が映像ではわかりづらかったため、やや消化不良な作品になってしまった印象だ。


148.THE INFORMER/三秒間の死角


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