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2019年10月22日22:48

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「ブラック・クランズマン」

ギンレイで「グリーンブック」が上映されていたので観たかったのだが、仕事が忙しく体調も最悪なので断念。
なんとか時間が合った「ブラック・クランズマン」だけ観ることにする。
監督はスパイク・リー。
まだ黒人差別が激しかった70年代のコロラド州コロラド・スプリングスで、アフリカ系アメリカ人として初めて警察官となったロン・ストールワースを描いた作品だ。


ロンは警官の募集に応募して警察官となったが、当時のコロラド・スプリングスは警察署内でも黒人差別が普通に行われていた。
署長は当初、ロンを当たり障りのない書類管理係を担当させたが、物足りなさを感じていたロンは自ら潜入捜査を希望する。
そこで署長は、黒人解放運動を続けるブラックパンサー党の集会に、ロンを潜入させることにした。
ロンはそこで、黒人学生連合代表のパトリスと出会う。
ロンは自分が警官である事を隠しながら、パトリスと連絡を取り合っていた。

集会後、ロンは新聞記事でKKKの入会広告を目にする。
ロンはKKKに入会希望と電話をし、支部の人間と会うことにした。
しかし黒人のロンがKKKの人間と会うわけにはいかない。
そこで同僚のユダヤ人刑事フリップに、代理で支部に行ってもらうことにした。
フリップはWASPを装い、支部の人間の信用を得ようとする。
危ないシーンもあったもののなんとか信頼を取り付け、KKKに入会する事となった。
そしてロンは偶然、KKKの幹部であるデーヴィッド・デュークと電話で会話することになったのだが、そこでデュークに気に入られてしまう。
デュークはロンのKKK入会式に出席すると言い出した。

その頃、KKK支部のメンバーだったフェリックスたちは、ブラックパンサーの活動を活発にするパトリスを厄介に思っていた。
そこでパトリスの自宅を爆破する計画を立てる。

一方ロンは、自分のKKK入会式のためにコロラド・スプリングスにやってきたデュークの警護役となってしまった。
声でバレないように注意してデュークを警護するロン。
その時フェリックスたちは、パトリスの自宅爆破計画を実行に移そうとしていた。

KKKのメンバーや幹部のデュークたちが、ロンとフリップにあまりにも簡単に騙されるので、最初は実話を基にしているとは思わなかった。
実際、どこまで事実に忠実なのかはわからない。
ロンがデュークの警護役になるという部分は、ひょっとしたらフィクションなのかもしれない。

ただ、本編のラストのニュース映像を含め、黒人差別とそれに対抗する運動の激しさが、ひしひしと伝わってくる映画だ。
しかもWASPは黒人や有色人種を差別するだけではなく、ユダヤ教などプロテスタント以外の白人にも、上から目線で接しているという事を初めて知った。
アメリカの現代を知るという意味では、なかなか興味深い映画であった。


130.ブラック・クランズマン


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