mixiユーザー(id:1742111)

2022年03月05日01:03

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■本というのは読む年齢によって印象が変わるもので、小学生のときに読んだ本を20歳のときに読むと昔とぜんぜん違った印象を抱くし、その本を50歳になったときに読むとまたまた違った印象を抱く。

これと似たようなことが自分の過去の出来事についても当てはまる。小学時代のある出来事を20歳のときに思い出すのと、その同じ出来事を50歳のときに思すのとではそれぞれ違った印象になる。過去の出来事の印象は年齢ごとに変わっていく。過去の出来事への解釈というのは、今の自分の考え方や境遇によってどんどん変化していくので、出来事そのものは何も変化しないけど、思い出す時期によって違う印象になることもある。それらは「今」の反映なのだ。

今現在の都合に合わせて過去の出来事は再解釈されていく。ここ2年くらい70〜80年代のジュニア小説ばかり(学園コメディ中心)もう300冊以上読んでいるのだが、読んでる途中でふとその小説と同じ年代の昔の出来事を思い出し、読むのを中断してぼんやりとその昔の出来事について考えることがある。いろんな角度からその出来事を見ていく中で、その印象が変化する。なんでもない昔の出来事が自分にとってとてもいい印象になったり悪い印象になったりして記憶に上書きされていくのだ。最近そんなことが多い。出来事の事実だけはそのままなのだが、それに対する印象がまるっきり変わるのだ。年を取るとはこういうことなのかと、もうほとんど老人みたいなことを思ったりする。

過去を再解釈する能力というのは生き延びるためのメカニズムみたいなものだろう。過去の評価が確定して絶対的なものであったなら精神衛生上あまりよろしくない。



■とにかく写真に撮られることが大嫌いなのだが、先日は姪の結婚式に出たので随分たくさんの写真を撮られてしまい、それを思うともう死にたい気分なのであった。僕の顔の部分だけすべてモザイクをかけてくれないだろうか。あれは世を忍ぶ仮の姿であって自分ではない。小学生のときの顔が自分の顔だ。それ以外認めん。



■新宿を歩いてると観光客が新宿の街角の写真を撮ってるのをよく見かけたりするのだが、普段いつも新宿を歩いてる者からすると、何故こんな場所を写真に撮るのかなあと不思議に思ったりする。たぶん何かが珍しいのだろうが、その何が珍しいのかさっぱり分からない。見慣れてる人にとっては日常でも観光客にとっては初めて見る珍しい光景なのだ。

ずいぶん昔のことだけど、ニューヨークに行ったときに街並みがあまりにもカッコイイのでカメラで写真を撮りながら散歩ばかりしていたのだが、ニューヨークに住んでいる人からすれば、なんでただの街並みを写真に撮ってるのかさっぱり分からないだろう。ニューヨークという所は古い建物がたくさん残っていて、それがどれもいい感じなのだ。最新型のビルなどはどうでもいいのだが、古いビルなどはデザインがどれも面白くて、見てるだけで楽しい。そんなのがずらりと並んでいるんだから散歩が楽しくてしょうがない。

自分にとって新鮮であるというだけで、そこらへんの街並みが面白く思える。新鮮さだけに価値があるというわけではないが、初めての場所はだいたい楽しいものだ。

ところで先日、電車に乗って1時間ほどの場所にある某地方都市に初めて行ったのだが、初めて降りるのにさっぱり面白くない。駅前は確かに初めて見るはずなのに何故か既視感がある。あちこちの都市から建物を集めてきて組み替えたような感じなのだ。だから建物のデザインはみんなどこかで見たような感じだし、店なんかも知ってる店ばっかり。今は地方都市の駅前はどこもそんな感じなのかもしれない。
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