先日、スパイラルマーケットで雑貨を見てたら小さな四角い透明アクリル樹脂の中に花が入った雑貨があって、いいなあと思って眺めていたのだが、商品名のプレートに「永遠に美しく」なんていう花言葉が書いてあった。「永遠に美しく」なんてもの僕が買ったら気持ち悪いではないか。店員に見られるのも恥ずかしいし。これを人にあげるのはもっと気持ち悪い。人からもらうのもなんだか気味が悪い。花言葉ってのは何なのだ。
花言葉の本というのは結構たくさん出ているみたいで、うちの実家にも親が買った花言葉の本が置いてあったりするのだが、それを手に取って見るたびになんでこういうつまらないことをしてしまうのだろうと思っていた。誰かに伝えたいメッセージを花言葉に託してその花を贈るという習慣がヨーロッパかどこかにあるんだか無いなんだかよく知らないが、意味を知らない人にとっては迂闊に人に花を上げるなんてことも出来なくなる。
だいたい花に意味など無い。花は花だ。花と言葉をくっつけるなどという暴挙を最初にやってのけた大バカ者はどこの誰だか知らないが、ちょっとセンスを疑う。自然(花鳥風月)に特に意味は無い。意味が無いからこそいいんじゃないか。
僕の祖母は黒い猫や黒い蝶を見ると何か悪いことが起こると忌み嫌っていたが、黒=不吉というのは結構一般的に広まっている迷信だ。カラスが嫌われるのも黒いからだろうか。逆に鳩は平和の象徴だなどと言われる。惑星にも意味があって吉星や凶星なんてのに別れてたりする。火星や土星は凶だそうな。数字にも意味がついていて、4と9は四苦といって不吉とされる。欧米では6と13だったかな。方角にまで意味がついていて、北東が忌むべき鬼門とされる(いわゆる丑寅の方向)。数え出したらきりが無いけど、このように人が勝手に意味をつけた迷信みたいなのはいくらでもある。ほんとにしょーもない話だ。
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