百二十九節弟子の萬章は尋ねた。「伊尹は料理の腕で殷の湯王に取り入ったという人がいますが、本当でしょうか。」孟子が答えた。「いや、それは違う。伊尹は有莘の地で農業をしながら、堯・舜の道を楽

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　百二十八節弟子の萬章は尋ねた。「禹に至って徳が衰え、天子の位を賢者に伝えず、子に伝えるようになった、という人がおりますが、事実でございますか。」孟子は答えた。「いや、それはちがう。天下を伝える

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酈生陸賈列伝酈生食其は、陳留の高陽の人なり。書を讀むを好む。家貧にして落魄し（集解：應劭曰く、落魄（ラク・ハク）は、志行衰惡の貌なり。困窮して志を得ない貌）、以て衣食の業を為す無く、里の監門（門番、士にとって、賤しい職）の吏と為

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　百二十七節弟子の萬章が尋ねた。「堯が天下を舜に与えたというのは、事実でございますか。」孟子は答えた。「いや、事実ではない。天子は天下を人に与えることはできない。」「それならば、舜が天下を得た

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