六十八節孟子は言った。「天下に正しい道理が行われていれば、徳の少ない人は、徳の高い人に使われ、才知の少ない人は、賢明な人に使われるものだ。天下に正しい道理が行われていなければ、力
巻十 孟冬紀 一 孟冬一に曰く。孟冬の月。日は尾に在り、昏に危中し、旦に七星中す。其の日は壬癸、其の帝は顓頊(予備
六十六節孟子は言った。「人は皆世の中を論じるとき、常に天下国家という言葉を口にする。だが、天下の本は国に在り、国の本は家に在り、家の本はわが身に在るのだ。」孟子曰、人有恒言。皆曰、天下國
高祖本紀高祖は、沛の豐邑中陽裏の人なり。姓は劉氏、字は季。父を太公と曰い、母を劉媼と曰う。其の先、劉媼嘗て大澤の陂(ヒ、つつみ)に息い、夢に神と遇う。是の時、雷電して晦冥なり。太公往きて視れば
六十四節孟子は言った。「夏・殷・周の三代が天下を得ることが出来たのは、その始祖が仁政を行ったからであり、天下を失ったのは、その末帝が無慈悲な政治を行ったからである。諸侯の国の興廃・存亡も亦た