でんぐり返しの日々

最近になって、あいみょんという歌手の良さを知った

代表的な曲に「マリーゴールド」があるが
その歌詞の最初の方に「でんぐり返しの日々」という一文がある

でんぐり返しの日々、とは何だろう
良いのか悪いのか

前後の文脈から考えると少なくとも良い意味では使われていなさそうだが
そこまで悪い印象もない

でんぐり返しのように、下を向き続けたら一周して空が見えた、
と考えると何かに吹っ切れたようにも感じるし

目まぐるしく視界が変わる割にあまり進んでいない
と考えるともどかしさも感じる

こんなことを考えるのは、最近の自分の生活と
どこか共通点を感じたからかもしれない



個人的なうえ大して面白くもない話で恐縮なのだが
最近僕が、親しくしていた人から言われたことがある

それは僕が、何気なく人を傷つけるようなことを言ってくる
というようなことだった

正直な話、その点について自覚はなかった
むしろ自分は優しい人間だとすら思っていたので
これは少なからずショックであった

最初は「そうか、言葉遣いには気を付けなければ」と思ったが
何日もそのことを考えていると問題はそこにはないことに気づいてきた

ただ言葉遣いが荒いだけなら人を傷つけたりしない

いきなり心理学の話になるが、
問題行動は病状の表出であって問題そのものではない
というような言葉がある

子どものおねしょには、ストレスを原因とするものがあり
その場合寝る前に水を控えても、薬を飲んでも治ったりはしない
おねしょはストレスの表れでしかないのだ

おねしょ以外に例えが無かったのかなと自問しつつ
自分の言葉遣いというのもそれと同じだなと思う

その頃僕は仕事も上手くいき始め、変に自信過剰になっているところがあった
他にもストレスとか原因は色々あるのだが、そんなこともあり
口には出さずとも攻撃的になり、人を見下すようなことが多くなった
もちろん後々振り返ってみて気付くことだが

そうした心の歪み、醜さは知らずとも言葉や態度に出てくる
もちろんそれは親しくしていた人だけでなく、
その他仕事などでの人間関係でもどこかで出ていたに違いない

そう考えると、言葉遣いに気を付けて済む問題ではない
表面だけを取り繕っても根本は変わらないし、
変われない、そう簡単には変われない（五・七・五）

あれこれ考えた挙句、
自分の問題を客観的にとらえるためカウンセリングに通うことにした
日本においては深刻な悩みを抱えた人が通うイメージがあるが
アメリカなどでは意外とカジュアルに通う人もいる

僕は大学で心理学を勉強（するフリを）していたこともあり
カウンセリングに通うことにあんまり抵抗がなかったので
ネットで検索し、近くの施設に通うことにした

1回1時間で1万円
高い……

でもひいては人生に関わることだと思うと
全然高くない…ことはないけど、それでも払うべきだと思った


カウンセラーの人を相手にお話したり、心理検査を受けてみたりすると
今まで目を背けてきた自分の問題点が芋づる式にどんどん出てきた

それらを改めて考えるうちに、何と自分は矮小で価値のない人間かと感じる

大学時代にカウンセラーもしていた教授に聞いた話で
息子の不登校の相談に来た母親が、色々と話すうち、
自身の母との関係に問題があることが分かり
「先生と話すと逆に悩みが増えていくみたいです」
と言われたという

ひとつの問題は、また別の心理的問題と複雑に絡み合っている

ただ僕の場合、そこまで悩むことはない
僕は変わりに来たのだから

人はそう簡単には変われない、
でも、変われなくはないはずだ

34年間もだらだらと生きてきたけど、
自分のためにも人のためにも、今が変わる時

人と話すたびに相手のことを考え、自分を振り返る
そしてその度、相変わらず上から目線で汚い自分を知る

下を向いたり上を向いたり忙しくしながら
気がつけば大して進歩していない
でも、ちょっとは進んでるはず、そう信じる

でんぐり返しの日々はきっと良い意味の言葉だ

※もしあいみょんがこの日記を見ていたら、そうである場合のみ教えてください

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改めて自分の文章を読み返すと後半すごく自己啓発セミナーみたいなことを
言ってて若干（もしくはだいぶ）気持ち悪いけどこれも受け入れよう

あと今はお金がないんだけど、
自分が変われば経済的にも変われるだろうといういやらしい発想もある
でもリアルな話、経済的に変われば精神的にも余裕ができると思うので
地道に仕事を増やして行こうと思う

■お金持ちになったらしたいことリスト

・家のトイレにめちゃくちゃ勢いの強いウォシュレットを付ける

・ベトナム旅行に行こうとしたけど「飛行機に乗り遅れそうでやる気を失くした」
　という理由で行かなかった父をベトナムへ連れて行く

・周囲に忙しいアピールをした後に「でも俺がいなきゃ回んないからさ〜」とか言う