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2015年02月17日00:56

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ぼく、ひとりじゃないよ

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ぼくは、暗くてじめじめした場所に、何年間もつながれっぱなしだった。
アパートとアパートの隙間、人間一人がやっと通れる幅しかない。
屋根もないから、雨や雪の日はずぶ濡れだった。
小屋も何にもない、地面の上で、散歩にも行ったことないし、もちろん病院なんて行ったこともない。

夏は暑くてたまらなかったよ。
のどは乾くけど、だれも水をくれなかった。
冬は寒くてたまらなかった。
でも、狭く暗いこの場所で過ごすしかなかった・・・

遠い昔、子犬のころはお部屋で飼われてたんだ。
厳しく躾けられ、芸をしないと何にももらえなかった。
ぼくは必死でいろんな芸を覚えたよ。
だって、お座りとかお手、ちょうだいちょうだいするとみんな喜んでくれたし、おやつもたくさんくれたんだ。でも、ある日、ぼくの飼い主はぼくを置いてきぼりにして、自分ひとりで引っ越ししてしまったんだ。ぼくは飼い主のお母さんに預けられたんだけど、その人はぼくが嫌いだから、外につながれっぱなしになってしまったんだ。
夏、蚊に刺されぼくはフィラリア症になってしまった・・・
咳が出始めて苦しかったけど誰も助けてくれなかった・・・

ぼくはまた、みんなの笑顔が見たくて毎日毎日、ずっと道行く人たちに声をかけ続けたよ。
暑い日も寒い日も、雨の日も雪の日も、ずっと遊んでほしくて、毎日毎日ちょうだいちょうだいしたよ。声がかれてもう、声が出なくなるくらい鳴きつづけた。
でも誰もぼくと遊んでくれなかった。
暗くて汚くて臭くて、大体人目につかない場所だから仕方なかったんだ。

ある日、一人の女の人がぼくにご飯をくれたんだ。おいしかった〜
おやつもくれた。うれしくてついて行きたかったけど、リードで繋がれたままで動けなかった。

それからさらに数年過ぎたある雪の降る日、ぼくに声をかけてくれた女の人とは別の二人の女の人がぼくを助けてくれたんだ。

それから、暖かくてほわほわしたいい匂いの場所に連れていかれた。
そして
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ぼく、こんなに可愛くなったんだよ!

この写真に一目ぼれしてくれた人がいて、ぼくは預かり母様と新幹線に初めて乗りました。
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途中、雪が積もってたみたいだけど、新幹線は暖かくてぼくはずーっと寝てたよ(笑)

新幹線、電車、車と6時間くらいの移動だったけど、出迎えてくれた新しいお父さん、お母さんがとっても優しくて、僕はすぐにここがお気に入りの場所になったよ!
ぼくの病気も理解してくれて、すぐに病院に連れていってくれたんだ。
フィラリアってとっても怖い病気なんだけど、お父さんたちはちゃんと治療をしてくれるって、預かり母様に約束してくれた!
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ぼくに新しいお父さん、お母さんができました!
それに、ぼくより小さくて気の強い兄弟もできたんだ。
毎日おいしいごはんを食べれるし、お母さんの手作りおやつも食べれて幸せだよ!

預かり母様との別れがちょっぴり?寂しかったけど、今のこの暖かい家族といるほうがうんと嬉しいよ。

助けてくれたTさん、Nさん、美容院ぷーかさん、そして里親様に立候補してくれたK様、本当にありがとうございました!
ぷーすけ、とか変な名前から(笑)ぼくは優心(ゆうしん)に変わりました。

ぼくは今、とっても幸せだよ!

一日でも長くお父さん、お母さんのそばにいたいです。
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