東風（19）

というわけで固体燃料式弾道ミサイル、短距離のものを３つ開発した。まずまず成功した
と言って良いだろう。というわけでさらなるミサイルの開発に乗り出して出来上がったの
が、今や全世界注目の的となっている皆さま大好き東風２１号なのであ〜る

ここにきて遂に真打ち登場という感じだ。いよっ！待ってましたあ！ということで、東風
２１号は固体燃料式のＭＲＢＭである。しかしながらコイツはもともとは中国様初のＳＬ
ＢＭ、潜水艦発射型弾道ミサイルとして開発が始められたものである

潜水艦の中でミサイルに燃料注入、なんてことは出来んので液体燃料式はＳＬＢＭには向
いてないということになる。ＳＬＢＭ型のほうは巨浪１号、西側ではＪＬ−１と呼ばれて
いる。中国様は１９８６年に初のミサイル原潜「夏級」を完成させた

中国様初の原潜は漢級と呼ばれる通常の攻撃型潜水艦である。弾道ミサイルを発射するた
めのミサイル原潜は夏級が初であった。ちなみに漢級のほうは旧式原潜のため、駆動音が
もの凄く大きく「銅鑼を叩きながら進んでいるようなもの」と評されていた

沖縄などでもしばしば海自の対潜哨戒網に引っかかっている。これの改良版とされるのが
商級と呼ばれる原潜で、こちらはかなり静粛性が高いとされていた。しかし一昨年尖閣付
近の海域で海自に発見され、艦種まで完全特定されて発表され中国様赤っ恥となった

原潜は艦内部に原子力発電所があるようなもの。常に原子炉と発電機が作動している。な
ので「作動音」はどうしても大きくなる。中国様最新鋭の原潜でも海自の対潜哨戒網を逃
れることはできなかったということだ。まことに残念至極である