mixiユーザー(id:17119814)

2020年09月19日10:45

58 view

東風(18)

輸出向けミサイルは実は4種類が並行するように開発計画がすすめられた。既出の東風7
号と東風11号、それと東風15号。あともう一つ計画が進められていたが、これは途中
で打ち切りとなり完成しないまま終わってしまった。というわけで今回は東風15号だ

東風15号は東風11号よりも大型で重量は6.2トンある。むうこれだと日野レンジャ
ーでは重量超過になってしまうな。射程距離600Km弾頭重量500Kgという仕様で
開発が進められていった。ところが開発中に前回書いたMTCRが発動してしまう

東風11号は近い仕様だったから急遽の変更も出来たが、東風15号だとかけ離れていた
ので規制に合わせることも出来なかった。というわけでせっかく開発したけど輸出するの
は困難という状況に陥ってしまたわけだ

現在の中国様なら「アメリカや日本が決めた規制になんか誰が従うかああ!」と言ってガ
ンガン輸出するところかもしれないが、当時の中国様はまだそこまで武力が強くなかった
のでヘタレてしまい輸出を諦めてしまったのだ。なんと情けないことではないか

ということでもっぱら国内で使用されることとなった。射程600Kmというと福建省あ
たりに設置すれば台湾全域がすっぽりと射程内に収まる。青島あたりに設置すれば韓国全
域がすっぽりと射程内に収まる。なかなか使いでがあるミサイルなのだ

これが如実に表れたのが1995年の台湾危機である。台湾が普通選挙を実施して民主化
した。先日死去した李登輝氏の功績である。だが中国様はこれが許せん!ということで、
6発の東風15号を台湾手前の海域に向けて発射するという威嚇行為に出たのである

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する