日本人ならバッタを知らない人はいないわな。ごくごくありふれた昆虫である。このバッ
タには今回のような「蝗害」をもたらす種類ともたらさない種類とがあるそうだ。蝗害を
もたらすバッタはトビバッタとかワタリバッタとか呼ばれる
日本にいる種類としてはトノサマバッタがその代表格である。そのトノサマバッタにして
も普段は別になんてことのない昆虫である。子供の格好の遊び相手でもある。オイラもガ
キの頃は良く捕まえて遊んでいたものである。そんなのがなぜ大災害をもたらすのか?
トノサマバッタなどこれら蝗害をもたらすバッタには際立った特徴がある。ある条件の下
で「変身」するのだ。つまり本郷猛が仮面ライダーになるようなものだ。生物学的にはこ
れを相変異という。だいたいバッタという虫はもともとは群れを作らないものなのだ
つまり通常の状態では群れを作らないが、ある条件になるとこれがガラッと変わる。その
条件とは大量発生して過密化状態になることだ。そうなると見た目まで変わってしまう。
通常状態はだいたい緑色であり「孤独相」と呼ばれる状態であるが、過密化状態に置かれ
ると黒褐色に変わり「群生相」と呼ばれる状態になる
群生相になったバッタは大きな群れを作って行動するようになる。これが蝗害をもたらす
のだ。画像は孤独相と群生相のトビバッタの幼虫である。全然色が違っている。バッタが
どうして大量発生するのか?はっきりとしたメカニズムは解明されていない
しかしまあ今んところだいたいは次のようなところだろうと思われているようだ。バッタ
は草を食料としており、土に卵を産み付ける昆虫であることに端を発している
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