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2020年02月19日06:58

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北狄(3)

秦の始皇帝は中華統一後に漫画キングダムでもお馴染みの蒙恬を大将として匈奴討伐軍を
送る。蒙恬さん切れ者でござるからな。現在のオルドス地方で匈奴を破りこの地域をゲッ
ト。しかし始皇帝の死後、蒙恬さんは権力を我が物にしようとする官僚どもの罠に嵌り自
殺に追い込まれる。すると匈奴がたちまち巻き返してオルドス地方を取り返した

匈奴ではその後冒頓という人物が匈奴におけるリーダーである単于という地位に就いた。
遊牧民は集団で移動しているからなかなか大きくはまとまりにくい。しかし非常にカリス
マ性があって強力なリーダーが登場すると、まとまって強大な力を発揮する

このケースでも冒頓さんという超有能なリーダーを得て一気に強大になっていくのだ。ま
ず冒頓さんは東に行って東胡をフルボッコにする。東胡は完全にぶっ飛ばされて、一部が
南へ落ちて烏桓となり、一部は東へ落ちて鮮卑となり匈奴の隷属国となる

さらに冒頓さん、今度は西へ行き月氏をフルボッコにする。月氏はさらに西の方に逃げて
行くしかなかった。このように冒頓さんが東へ西への大活躍をやっていた時期、中国では
秦が滅びていた。始皇帝の時代の秦さんは強かったが始皇帝の死後は一気に衰退した

そして今度は秦を滅ぼした楚の項羽と漢の劉邦が大ゲンカ。南方で内輪もめをしている間
に冒頓さんが東へ西へと大暴れして版図を拡大していったのだ。やがて楚漢戦争は漢の勝
利で終わり漢王朝が始まるが、この頃には匈奴は漢を凌駕するほどの大国になっていた

画像は紀元前200年頃のアジアの勢力図であるが、Xiongnuと書かれているのが
匈奴だ。デカイデカイ。疑いようもなく当時アジアいや世界最大の大国であった

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