ナンベーヤベー

南米諸国がなかなか楽しい事になっとるね。アルゼンチンではバラマキ派候補が大統領選
で勝利し、財政健全化放棄を宣言したので９回目のデフォルトはまず確実、という情勢に
なった。チリ、エクアドル、ボリビアでは激しいデモが勃発。ボリビアの大統領が辞任し
てメキシコに亡命するなんてことも起きた

ブラジルの大規模森林火災は続き、コロンビア、スリナム、ウルグアイでも政情不安。そ
してベネズエラは相変わらずの情勢だ。どこもかしこもボロボロ。まさにナンベーヤベー
な状態である。さてそこでだ、どうして南米がこんな状態になってしまったのか？

南米というか中南米はいわゆる「アメリカの裏庭」とも言われる地域で、アメリカの影響
力がとにかく大きい。ここに近年ガンガン入ってきているのが皆様大好き赤い帝国チャイ
ナ様である。中南米はとにかく鉱物資源が豊富だ。銅・ボーキサイト・石油そして最近人
気急上昇でオイラの日記でも取り上げたリチウム

こうした資源を狙うチャイナがカネの力で入り込んできている。さらにこの地域はコカイ
ンの大生産地帯。巨額の麻薬密売ビジネスを狙って犯罪組織が無数にある。こうした麻薬
の売り込み先はアメリカだったのだがアメリカの取り締まり強化に伴い、ヨーロッパやア
ジア・日本にも流れ込んできている。特に中国・ドイツ・イギリスはかなりヤバイとか

アメリカの影響力が強いことからブラジルやコロンビアのような親米国家も多い反面、ベ
ネズエラやキューバのような強烈な反米国家もある。アメリカ以上の銃社会であるうえに
成人男子の死因の第１位が殺人、という荒っぽい土地柄。銃犯罪などはあまりに日常茶飯
事過ぎてニュースにもならない。日本人には想像もつかない別世界という感じであるな