ポピュリズム（６）

というわけで現在のエリートとインテリがポピュリズムはアカンのや！と言う根拠として
いるのが、イタリアのファシスト党とドイツのナチス党、この２つのファシズム政党。そ
れに加えてアルゼンチンのフアン・ペロン政権なんだそうだ。フアン・ペロンという人は
戦後アルゼンチンの独裁者でムッソリーニを信奉していたという人なんだってさ

ヒトラーもムッソリーニを信奉していたというから、ムッソリーニという人物がファシズ
ムを知る上でのキーマンということになりそうやね。そもそもファシズムという言葉自体
がイタリア・ファシスト党が掲げていた主義主張を基にしているからね

ドイツではヒトラーは悪人とされとります。第二次世界大戦もホロコーストもぜーんぶヒ
トラーが悪いんや！ドイツ人は悪くないんや！と言うてはりますな。んなわけあるかい！
とオイラなんかは思うのだが、まあそれはおいとこう

一方のムッソリーニさんやけど一般のイタリア人の間ではとても人気が高くて、尊敬する
歴史上人物ランキングなんてものをやるとトップを争うほどの大人気なんだそうな。随分
とヒトラーさんとは扱われ方が違うようや。ということでムッソリーニさん伝ですよ

ムッソリーニさんは１８８３年生まれ。政治活動のスタートはイタリア社会党入党。つま
りはマルクス主義者やった。しかしやがて第一次世界大戦が起きる。参戦賛成派のムッソ
リーニさんは参戦消極派の社会党と袂を分かつ

ムッソリーニさんは自ら志願して戦場に行き瀕死の重傷を負う。そして戦後に戦時中に兵
として戦い退役した元軍人たちと新たな政治集団を結成した