mixiユーザー(id:17119814)

2019年01月13日09:56

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マジメに経済(4)

ケインズ経済学では説明できない現象オイルショック。そこに登場したのがアメリカの経
済学者ミルトン・フリードマン。彼はアダム・スミス以来の古典派経済学、これをケイン
ズ経済学に対抗するために修正を施した「新古典派経済学」に属する学者だった

なのでもともとケインズ経済学には批判的である。フリードマンは政府が需要を創出して
も一時的なものであり、それよりも重要なのは通貨政策であるとした。民間の経済活動に
政府は介入するべきではないとし、唯一行うべきは市場に流通するマネーの量を適切なも
のに保つ調整を行えば自然と経済活動は良いものになるのだと

このマネー供給量でコントロールするという考え方を「マネタリズム」なんて呼ぶ。また
ある程度政府の介入が必要だとするケインズ経済学に対し、政府は余計なことはするな、
とにかく市場の自由に任せろということから「新自由主義」とか「市場主義」とも呼ばれ
たりもする。なのでケインズ経済学とは真っ向対立する考え方と言える

オイルショックに喘ぐ世界経済。その中でこのフリードマンの考え方を全面的に取り入れ
た経済政策をとったのが、アメリカのレーガンとイギリスのサッチャーであった。色々と
あったにせよその政策は成功をおさめ、アメリカ・イギリスの経済は大きく改善した

これを境に世界は「新自由主義の時代」に入っていくことになる。1980年代から20
00年代にかけて新自由主義は絶対的な正義だった。20世紀の民主主義圏の経済政策は
前半がケインズ、後半はフリードマンの時代だったと断言しても良いくらいである。しか
し新自由主義もあのリーマンショックによって限界が見えてきた、というのが現在の状況
と言えるのではないかと思う。経済学における主流の交代劇がまた起こるのか?

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