mixiユーザー(id:17119814)

2018年10月29日06:59

61 view

為替操作しチャイナ

経済における米中の戦いは貿易から範囲が広がって通貨に及ぼうとしている。ドル/人民
元レートは年初は1ドル=6.5人民元くらいだった。その後貿易戦争が始まると人民元
が安くなっていき、当初市場で言われていた心理的分水嶺といわれた1ドル=6.8人民
元をあっさりと突破、現在は1ドル=6.9人民元あたりが相場となっている

人民元が下落したことによって、アメリカ人からすれば中国からの輸入品に関税をかけら
れても、ドル高の効果でドルベースで見ると中国製品価格は全然高くなっていない。なの
で中国からの対米輸出は貿易戦争前よりも増えている。アメリカからしてみると貿易赤字
の解消は全く進んでいないわけだが、同時に消費者の懐も痛まずにすんでいる

人民元の為替レートはご存知の通り中国政府によって概ねコントロールされている。実質
的には為替操作国なのだが、オバマ政権では大目に見てきていた。トランプ君は中国への
関税を緩めるどころかますます強めようとしている。中国政府はさらなる人民元安に踏み
切る公算が高いという声もある。次の心理的ラインは1ドル=7人民元

というかこのラインは「最終堤防」という声もあって、ここが決壊してしまうと今度は人
民元の下落が止まらなくなる「クラッシュ」が起こりかねない。ただでさえ好景気アメリ
カは金利引き上げ局面に入っているから、資金逃避に歯止めがかからなくなる恐れも大き
い。資金逃避が起きれば当然株式市場も下落し、中国企業の資金繰りも苦しくなる

そんなわけで中国政府としてもおいそれと人民元安を進行させるわけにもいかない。しか
し今のままだと中国国内の製造業は確実に衰退する。中国内の製造業はほとんどが外資系
の下請けだが、そうした仕事がどんどん中国離れを起こす。既にユニクロなんかはほとん
どをベトナムやバングラデシュなんかに移してしまっている。こういう動きが急激に加速
し中国国内の失業者数が急激に増大する恐れが大きい。さあてどうする習近平!?

0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する