mixiユーザー(id:17119814)

2018年10月14日07:55

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ザックリドイツ

ではここでドイツの政治状況についてザックリ説明を。ま、あくまでザックリとね。ドイ
ツは日本と同じく議院内閣制。総選挙の結果多数派を占めた政党が内閣を組みます。前回
の総選挙は昨年の9月やった。この選挙の結果メルケルが党首であるキリスト教民主同盟
(CDU)は議席を減らし、半年間も組閣できないという政治混乱を招いた

CDUはプロテスタント系であるため、カトリックが多数派であるバイエルン州では支部
が無い。その代わりバイエルンにはキリスト教社会同盟(CSU)という政党があり、C
DUとCSUが同一会派を形成している

このCDU/CSU会派とドイツでの第二党である社会民主党(SPD)が連立を組んで
現在の内閣ができている。政党名からもだいたい予想がつくがCDU/CSUは中道から
やや右寄り、SPDは左寄りの政党である。この2党が行政を司っているのでドイツは左
寄りの政治をこれまで行ってきた

難民をどんどん受け容れましょうというのもそうしたところから出た政策だ。しかし現在
はこの政策は「歴史的大失敗」と酷評されている。特に地理的に難民達の入口にもなって
いるバイエルン州の社会的混乱は大きい。なのでCSUはメルケルに対し難民政策の見直
しを要求し、受け容れられなければ同一会派解消も辞さないという構えだ。同一会派解消
なんてことになればメルケル政権は完全に崩壊する

なのでメルケルも譲歩させられているわけだが、だからといってバイエルン州の社会的混
乱が収まるというわけでもない。さてこのような状況の中今日10月14日にバイエルン
州で州議会選挙が行われる。CSUは州議会で48%の議員数を持つ第一党である。しか
しメディアによる事前世論調査では、CSUの予想議席数は33%前後で、「歴史的大敗
北」が予想されている。メルケル政権にとって致命的大打撃になる可能性が高いという

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