本日開戦

今日７月６日はアメリカと中国がそれぞれ互いの国からの輸入品に関税を課す、というの
が実際に始まる日だ。つまり米中貿易戦争の開戦日となる日である。この米中貿易戦争に
ついて新聞やテレビも色々報じているようだが、オイラはそうした報道にはいくつもの間
違いや見落としがあると思っている

まず一つ目はこれを仕掛けたアメリカ側の措置がトランプ君の独断専行であるかのような
報道である。トランプ君は新聞テレビなど既存のメディアを使わず、ツイッターで政策な
んかを発表しちゃうもんだから、新聞やテレビ側からは非常に評判が悪い。だからしょっ
ちゅう独断専行のとんでもないヤツだ！みたいな言われ方をしている

しかしアメリカという大国でいかに大統領とは言え、そんな勝手気ままがまかり通るとは
思えん。実際対中関税については議会も賛成しているし、むしろトランプ君よりも議会の
ほうが中国に対しキツイ要求をしている。先日などはＩＥＥＰＡ法の発動を要求したほど
である。ＩＥＥＰＡ法とはひらたく言うと「経済制裁を行うための法」である

ロシアやイランや北朝鮮に行っているのと同様の経済制裁を中国に対して行え！という要
求をしたのである。トランプ君はさすがにそれはやり過ぎだという事で発動は見送った。
なので決してトランプ君の独断専行などでは無いのである。むしろトランプ君がブレーキ
をかけているくらいなのだ。日本のマスコミはそんなことは全く伝えない

またこうなったことの原因をが対中貿易赤字だけかのようにも伝えているが、決してそう
ではない。むしろアメリカは先端科学技術の中国への流出のほうを重要視している。それ
こそまさに国防のためだ。アメリカ企業に対する中国からの投資を禁止あるいは大幅に制
限という措置などはまさにそれである。貿易赤字とは全く関係ない。そういった点を全然
取り上げずに「米中貿易戦争」だーなどと言っている。全くもって浅い、浅すぎる