炎の一手！（４）

さて問題の解答やな。正解は△８四角！（左図）。いやアンタ、そこ香車利いてまっせ、
タダですやん。ところが▲同香と取ると△８五桂（右図）とされて、６筋で銀が取られる
形になっているからこれは、まいっちんぐマチコ先生である。実戦ではこれに動揺した大
橋四段が▲５四銀と疑問手を指したため、一気に敗勢に転落し勝負がついた

いやあ流石にこれは何手も前からの読み筋ってことは無いだろう。無いよね？もし読み筋
だったらもはや人間じゃない何かだろ。棋譜再生していたオイラもこれは流石にびびった。
ようつべで中村太地六段がこの手について「何年に一度あるかないかというレベルの手」
と言っていたな。近い将来本に絶対載るはずだから覚えておきまっしょ

つうわけで藤井聡太四段、日本中の話題を独り占め。いまや完全に時の人という感じだ。
ちなみにある人がシミュレーションで、藤井四段がこのままずーっと勝ち続けると年内に
何勝するか、というのをやっていた。それによると今年の年末（１２／３１）まで負け無
しでいくと９４連勝するんだそうだ

当然竜王位も獲得である。王将戦も棋王戦も挑戦者決定だ。最初の犠牲者は中学生プロ棋
士の中で、唯一名人になっていない渡辺明ということになるのか。まあ本当にそうなると
は流石に誰も思ってないだろうが、いやまてもしかするともしかするのか？

こうなってくると「誰が連勝を止めるのか」というのが将棋界最大の関心事になってきた
な。そのチャンスを掴んでいるのが今期（４月以降）７戦７勝負け無しの澤田慎吾六段で
ある。棋王戦予選と王将戦予選で立て続けにあたる。お互い勝ちまくっているから良くあ
たるわけだ。澤田六段もここは大いに名を上げるチャンスですぞ。竜王戦本戦１回戦であ
たる増田四段も大いに燃えているだろう。藤井四段戦の敗戦は「人生で一番悔しかった」
とインタビューで答えていたからな。こういうのが無いとやっぱ面白く無いよねー