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2017年05月28日09:15

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炎の一手!(1)

藤井聡太四段の棋譜を集めて、全局見てみた。NHK杯予選の3局と王将戦予選の対有森
戦の4局がどこにも無かったので全部で25局。藤井四段勝ちが22局、負けが3局だ。
内容を見ると圧倒的な角換わりの多さにまず気づく。最近角換わりでいきなり桂を跳ねて
行く速攻が流行っているが、藤井四段もこれを多用している

あと気づくのは横歩取りが全く無いことと、対振り飛車がやや苦手?な印象を受けた。ま
あ負けた3局のうち2局が、対四間飛車藤井システムと対ゴキゲン中飛車だったから、そ
う見えるのだろうとは思うが

さて25局見た中で、「これは凄い」と唸らされた手が3つあった。ので、ここでちょっ
と書いてみたいと思ったり。まずは第3位。3月13日の対増田康宏四段戦。これは「炎
の七番勝負」の1局目で、持ち時間は1時間で使い切ったら1分将棋。増田四段も中学生
棋士の可能性があった天才棋士で、昨年の新人王戦優勝者。難敵である

藤井四段得意の角換わりから、左図では少し藤井四段良さそうである。しかし後手も反撃
の香を据えてまさに勝負どころという感じ。ここから▲7四香△同銀▲同歩△7五香▲7
三歩成△8六香(中図)と進んだ。これちょっと先手危ない。▲8七歩は△同香成▲同金
△7七香成▲同桂△7九角などと強攻されて生きた心地がしない

どうするのかと思ったら▲9七玉!(右図)これが絶妙の凌ぎでハッキリ優勢になった。
この手が見えていたから左図で▲7四香と「決めに行った」のだろう。そう思うと読みの
深さと判断の的確さが半端ない。強い、マジで強すぎる。増田四段が後のインタビューで
滅茶苦茶強くなっていた、と語ったのも納得である。こんなんやられたらマジ引くわー。
コイツには勝てんと思うか、リベンジに燃えるか。もちろん後者だろう。ちなみに竜王戦
決勝トーナメント初戦は、藤井四段VS増田四段ですぜ。これは激アツですな!

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