mixiユーザー(id:17119814)

2017年05月24日08:13

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あの隼は「隼」ではない

今回のイベントでは海域クリア時に貰える報酬として、陸軍の戦闘機「一式戦闘機 隼」
の各タイプが多数実装された。一式戦 隼II型、一式戦 隼III型甲、一式戦 隼III型甲(54
戦隊)、一式戦 隼II型(64戦隊)の4タイプである。最後の64戦隊というのは加藤健夫
中佐が戦隊長だった部隊、いわゆる「加藤隼戦闘隊」のことだ

エンジンの音 轟々と 隼は往く 雲の果て〜♪
有名な加藤隼戦闘隊の歌、この歌が作られたのは1940年だ。しかし一式戦闘機・隼が
陸軍に制式採用されたのは、型名からもわかるように1941年である。そう、つまりこ
の歌に登場してくる隼は一式戦闘機・隼ではないのである!

えええええ?どういうこと?と思われるところだが、いきさつはこうだ。陸軍は1940
年まで九七式戦闘機と言う機体を採用していた。この戦闘機は非常に優秀で、格闘戦いわ
ゆるドッグファイトになれば並ぶものが無いと言われた戦闘機だった。一式戦闘機・隼は
これの後継機として作られたが、格闘戦ではやはり九七式に敵わずそれが理由で陸軍に採
用されなかったのである

一式戦闘機・隼のために書いておくと、この飛行機も決して格闘戦に弱いというわけでは
なく、海軍のゼロ戦よりも強かったのだ。九七式が異常に強すぎたのである。しかし対英
米との開戦が避けられなくなると、南アジアのビルマ・インド方面で戦うには九七式だと
航続距離が短かすぎた。九七式は格闘性能を追求したため小型軽量で、燃料搭載量が少な
すぎたのだ。そのため急遽一式戦闘機・隼が制式採用されたのである

それまで陸軍も海軍も、飛行機に愛称をつけるということはしていなかったのだが、対英
米戦が始まると戦意高揚のため愛称をつけるようになった。一式戦闘機は加藤隼戦闘隊か
ら愛称を拝借したというわけである。そして64戦隊は終戦に至るまで一式戦闘機・隼を
駆使し、英米の戦闘機と互角以上に渡り合い続けたのである

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