コンピュータ将棋選手権

艦これも良いけど将棋もね！というわけで、昨日はコンピュータ将棋選手権の決勝リーグ
が開催された日。大会前の下馬評ではポナンザのリニューアル版、ポナンザ・チェイナー
が圧倒的な優勝候補と言われていた

この新ポナンザはつい先日、佐藤名人を手合い違いレベルでぶっ飛ばしたポナンザの改良
版。従来のポナンザ、つまり名人に圧勝したものと１万回以上も対戦して勝率９０％以上
という。９割以上の勝率というのは人間同士だと完全に手合い違いレベル。平手の手合い
ではなく角落や飛車落くらいの差がある

つまり名人に圧勝してしまうソフトに対して、さらに手合い違いレベルで圧勝してしまう
というわけだ。優勝候補に推されるのもむべなるかな、という感じである。この新ポナン
ザ下馬評通り順調に勝ち進み、最終戦を前に６戦全勝。やはり強い！というところを見せ
つけた。しかし！この新ポナンザの前に立ちはだかる新星が現れたのである

その名はエルモ。全くの新顔なのだが、どうやらその中身は強豪ソフトとして知られてい
た「やねうら王」の改良版であるらしい。こちらも新ポナンザに負けぬ強さを見せつけ、
６戦全勝で最終戦で全勝同士の直接対決となったのである

オイラの見た感想では、新ポナンザはとにかく攻めが強い。ええっそれは無理攻めだろ？
と思われるような細い攻めを巧みにつなげて勝ち切ってしまう。対してエルモは凌ぎが凄
い。もうダメだろ？と思われるような局面でも、絶妙の手順で凌いでしまうのである

全勝対決もポナンザの激しい攻めをエルモが凌ぎに凌ぎ、ついに入玉を果たして勝利。絶
対本命を下し、コンピュータ将棋界に新たな王者が誕生したのだったのだった