歩「地形の都合で湾の外側に停泊していたロシアの戦艦、装甲巡洋艦を駆逐艦部隊が魚雷
攻撃を仕掛けようと接近しマース。頃合いを見計らって合計20本の魚雷を発射!」
三「しかし残念ながら20本中、命中したのは3本のみじゃった。この頃の魚雷は精度の
面でまだまだ未熟じゃったからな。戦艦レトヴィザン、戦艦チェザレビッチ、巡洋艦
パラーダの3艦にかなりのダメージを与えたけど、再起不能になるほどでは無く、こ
れらの艦は湾内に移動され、修理を受けることになった」
榴「日本側も旗艦三笠以下、戦艦や装甲巡洋艦も支援にやってきてマシタ。夜明けを待っ
て砲撃を開始!しかしロシア側も、半島部に設置していた沿岸要塞砲から反撃!」
歩「地上に設置された沿岸砲と、艦に搭載された砲の撃ち合いでは、沿岸砲のほうが圧倒
的に有利デス。船はどうしても揺れマスから、艦載砲は命中率が低いデス。それに何
と言っても地上の大砲は沈没したりしませんからね〜」
三「結局、ワシも3発の命中弾を貰ってしまった。他にも被弾した艦が多数出た。ロシア
側にも戦艦ペトロパブロフスクなどに食らわしてやったのだが、それほど大きな被害
は与えられなかった。結局東郷提督がこれ以上撃ち合っては危険と見て撤退した」
榴「というわけで2月8日〜9日の旅順港攻撃は、失敗という結果になりマシタ」
榴「日本側は2月11日に再び駆逐艦による夜襲を仕掛けマス。しかし今度はロシアも油
断はせず待ち構えていたので、魚雷攻撃は効果無しに終わりマシタ」
歩「さればとばかりに、日本側は駆逐艦部隊を囮にして敵を港外へおびきだし、三笠以下
の主力艦で艦隊決戦を挑もうとしたでゲス」
三「しかし残念ながら、そのたくらみも見破られていて、囮の駆逐艦が引いていっても、
ロシア艦隊は誘いに乗らず、さっさと旅順港に引き返してしまったのじゃ」
榴「このようにして、二回目の攻撃も失敗に終わりマース」
三「ロシア・バルチック艦隊がヨーロッパからやってくる前に旅順の艦隊は叩いておかな
ければならないのじゃが、なかなかうまくいかなかったのじゃ」
ログインしてコメントを確認・投稿する