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2016年09月09日06:45

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日露戦争(26)

三「機関銃について書いてきたわけだが。2挺の機関銃で200人の大隊を全滅とか」
歩「最低2挺あれば十分可能な事ですわ。さすがに1挺やと無理だけど」
榴「マキシム機関銃が500発/分、ホチキス機関銃が450発/分の発射速度、とはい
  うものの1分も撃ち続けることは出来ない相談やしな」
歩「どちらの機関銃も給弾ベルトを使用して撃つわけやけど、この当時の給弾ベルトは現
  代のもののように、可変長じゃなく固定長で、1本あたり250発入りやった」
三「ということは連射し続けられるのは、30秒そこそこということやな」
榴「1挺が30秒間、オラオラオラァ!とやっている間に、もう1挺がベルト交換と、マ
  キシムであれば銃身冷却用の水を補充。ホチキスであれば銃身を交換する」
歩「で30秒たったら、もう1挺でヒャッハー!している間に、ベルト交換などの作業を
  行う、という具合に1挺ずつ交互にぶっ放せば、ずっと連射し続けられるわけや」
三「給弾ベルトは現代でも、初期状態は300発ぐらい。長いものでも400発くらいや
  から、銃身過熱のことを考えると30秒ぐらいが連射し続けられる限界なのかな」
榴「そんなところでしょうねえ。まあ実際に実戦では、断続的に撃つことがほとんどだか
  ら、特に現代戦においては歩兵が持っている銃でも3秒くらいなら連射できるし」
歩「現代の機関銃は重量が10Kgを切るようなものもあるけど、日露戦争当時は25K
  gもあったから、攻撃側が機関銃を使うのはなかなか難しかったですな」
三「機関銃が登場したてのこの戦争では、陣地戦は防御側が圧倒的に有利だった、という
  ことやな。ただでさえロシア軍の防御陣地は堅牢で攻略しづらいというのにな」
榴「この後の第一次世界大戦と比較しても、日露戦争での日本軍は少ない被害でロシア軍
  の陣地を攻略した、と言えますわ。日清戦争の生ぬるい戦闘の経験しかない、日本人
  にとっては仰天するほどの大被害に思えたわけだけど、第一次世界大戦に比べれば」
歩「第一次世界大戦の陸上戦闘での死傷者数って、ホント桁違いだったもんなあ」
三「第一次世界大戦は陸上戦闘が、それまでの戦争からガラっと様変わりしたことで有名
  だけど、日露戦争の日本軍はかなりの部分、先駆けて実行しているんやね」

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