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2016年03月31日12:10

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ミニエー銃

ドライゼの銃が世に出たのは1841年。プロイセンとドイツの戦争で、その優秀性が欧
州に知れ渡ったのが1866年。この間26年、イギリス、フランスそしてアメリカでは
どういった銃が登場していたのだろうか。

この時期に登場した銃として、最も有名な銃と言えるのがこのミニエー銃である。この銃
は、フランス陸軍のミニエー大尉の設計により1849年に開発された。この銃はライフ
ルドマスケットにおける最大の問題、銃弾装填の困難さを完全に解決した銃として、非常
に有名である。

ミニエー銃の最大の特徴は、以前に書いた椎の実弾を採用したところである。イギリスの
ノートンが最初に開発したものだが、イギリス軍には不採用となったものだ。フランスで
はデルヴィーニュによる工夫に改良を加えられていく過程で、ノートンのアイディアも加
味されていった。

銃弾の直径は、銃身の口径よりもわずかに小さくなっているから、銃口からの装填も迅速
に行える。銃弾の底部は空洞がある構造となっているため、発射時の燃焼ガスによって、
押し広げられて銃身に刻まれているライフルに銃弾が食い込み、回転が得られる。

これまでライフルドマスケットは、銃弾の装填に時間がかかるため、狙撃などを行う散兵
にしか装備されておらず、歩兵の大部分を占める戦列部隊には、従来のスムースボアマス
ケットが装備されていた。

しかしミニエー銃が開発されたことによって、戦列部隊の歩兵にもミニエー銃が装備され
ていくようになった。ミニエー銃の有効射程距離は250〜300m。スムースボアマス
ケットの約3倍もの射程距離を誇った。

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