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mixiユーザー(id:17119814)

2016年03月24日12:34

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大砲(34)

軍艦史でも書いたが、猛烈な威力を発揮したペクサン砲。当初は艦載砲でしか使えなかっ
たペクサン砲用の砲弾だが、やがて野戦砲でもこの砲弾が使えるものが作られた。それが
この12ポンドナポレオン砲である。

12ポンドナポレオン砲は、青銅製の前装式滑腔砲であり、榴弾、実体弾、キャニスター
弾、ぶどう弾を使用できた。砲自体の重量は626Kg、台車まで含めると1.2トン
で、馬で牽引すれば相当に素早く移動できたという。

有効射程距離は仰角5度で1480m。砲弾重量は9ポンド、つまり4.1Kg。砲の名
前は12ポンドなのに砲弾重量は9ポンドである。これは12ポンドというのが口径サイ
ズ(12センチ)を表していて、砲弾重量を表していない、というややこしい事情による
もの。なので正しくは12センチ砲とか9ポンド砲とか呼ぶべきなのだ。

フランス陸軍は1853年に制式採用した。19世紀中盤の頃は大砲といえばフランス、
というご時世だったし、アメリカとフランスは独立戦争時以来の友好国である。そんなわ
けで、アメリカはこの砲をバンバン買った。結果として南北戦争で最も多く使われた大砲
となったのが、この12ポンドナポレオン砲だ。

そんなわけで南北戦争時は、この大砲が北軍でも南軍でも大いに使われた。北軍が110
0門、南軍が600門使用したとされている。北軍側はフランスからの輸入の他に、自前
でも生産した。他の青銅製大砲を鋳つぶして、12ポンド砲を生産した。

アメリカは銅資源が豊富じゃなかったので、途中からは鉄でこの12ポンド砲を作るよう
になったという。それくらいに、砲の重量と破壊力のバランスが取れた優秀な大砲だった
ということなのだろう。

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年03月24日 15:46
    アメリカは広いから、重砲+機動力というのがピッタリだったか?

    日本なら攻めてくる敵を近距離で撃つくらいですよね。

    崖の上から石を落としても有効な程の近距離戦争だから。

    明治の初期なんか、将校クラスでも兵糧は理解できても
    兵站が理解できなかったとかいう話まで有るし。

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