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2016年03月21日09:40

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パーカッションロック

銃の撃発機構は、マッチロック式いわゆる火縄銃に始まり、続いてライターの着火方式と
同様のホイールロック、そして燧石を使うフリントロック式と移り変わった。そして19
世紀に入ると、パーカッションロックという方式が開発される。

強い衝撃を与えると発火する物質、雷酸塩を金属の容器に入れた雷管を使用する方式であ
る。1822年にアメリカ人のジョシュア・ショウが開発した。雷管のことを英語でパー
カッションキャップと言うことから、パーカッションロック方式と呼ばれる。

この方式の最大のメリットは、天候の影響を全く受けない、という点にある。マッチロッ
ク式は、雨が降るともうだめである。何らかの雨よけが必要になる。フリントロック式も
マッチロック式よりはマシだが、やはり雨は苦手だし、寒冷地での冬などにも弱い。

パーカッションロック式であれば、雨にも寒さにも影響は受けない。また、当時の主流方
式だったフリントロック式の銃は割と簡単にパーカッションロック式に改造できた。フリ
ントロック式は、燧石をハンマーの先に取り付けていて、それを薬室内の受け鉄に叩きつ
け、火花を起こす。

ハンマーの部分から燧石を取り去って、受け鉄のところを雷管にしてしまえば基本的には
改造完了である。そんなわけで、世界各国の銃は次々とパーカッションロック式に改造さ
れていった。イギリスのブラウン・ベスや、フランスのシャルルヴィル・マスケットなど
軍の主力マスケット銃も、パーカッションロック仕様に変更されていった。

紙製の容器に、雷管・火薬・弾丸をセットしたカートリッジというものも使われるように
なった。

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