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mixiユーザー(id:17119814)

2016年03月15日10:56

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椎の実弾

フランスでデルヴィーニュがライフル銃の改良に取り組んでいたのと同じ時期、イギリス
ではジョン・ノートン大尉がまた別の観点からの改良に取り組んでいた。ノートンは植民
地であるインドに勤務していた次期があった。

その際に現地人が使用する吹き矢を知ることになった。その吹き矢からライフル銃の改良
方法をインスパイアされたのである。現地人の吹き矢は、円錐形をしていて、植物の髄で
出来ていた。吹き筒に息を吹き込むと吹き矢末端が広がって吹き筒内面と接触し、空気漏
れを防ぐ。こうすることで、吹き矢の射出速度が高くなる仕組みだった。

ノートンはこの仕組みを銃弾に取り入れることを考えたのである。弾丸を中空にすれば、
発射時燃焼ガスによって弾丸が膨らんでライフルの溝に食い込むようになり、回転が得ら
れるという発想である。

しかし、従来の球形弾丸ではガスが入り込むための穴が、薬室のほうにちゃんと向いてく
れるとは限らない。銃弾が銃身内部で転がったりしないようにするための工夫が必要だ。
そこでノートンが考え出したのが円柱形に弾丸を変えることだった。

円柱型にして先端部は空気抵抗を減らすために、球状とする。現代の拳銃用の弾丸と同じ
ような形状の弾がここで登場した。日本では形状がドングリの一種である椎の実に似てい
ることから、椎の実弾と呼ばれている。

しかしながらこの工夫はイギリス軍には採用されなかった。保守的なイギリス人気質もあ
るだろうが、やはりそれこそ大量に生産される弾丸を変更するというのは、そうそう気楽
に行えるものではないからだろうと思われる。椎の実弾が実用化されるにはまだまだ時間
が必要だった。

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年03月15日 18:07
    良いもの出来ても、採用されるかどうか、普及するかどうか。

    いろいろな要素が有って簡単にはいかないわけですね。

    工具が進歩したから、こういうタマも量産できるようになる。
    まだまだ歴史は進化の余地が有る。

mixiユーザー

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